感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kero385
21
夏目漱石の「三四郎」にとある人物が揶揄されるシーンがある。読書家で博識にもかかわらず、何も照らさない「偉大なる暗闇」。旧制一高の英語教師広田先生である。そのモデルとされた旧制一高のドイツ語と哲学の教授岩元禎とその弟子たちの精神的つながりを描いたのが高橋英夫氏の評伝「偉大なる暗闇」である。旧制一高は、近代日本のエリート養成機関であり、いままで生徒側のエピソードが懐古的に語られてきたが、高橋氏は、その特別な精神空間のなかで育まれた師と弟子との関係に焦点をあてている。2025/12/09
讃壽鐵朗
5
二回目読了。最初は、岩波文化にのめり込んでいたときに読んだのだが、今回は和辻哲郎の自伝中に出てきた岩元禎に再度興味を持った故であった。再読は実に34年後になるが、読了後の漠とした印象として、著者の一種気障な書きぶり、豊富な語彙を見せびらかす感じがどうにも堪らなく、全体的に負の効果を与えている。岩元禎については、ケーベルの言うごとく「コーミッシュ」が一言で全てを表している。2016/08/09
シロクロ
1
日本のニーチェ受容を考える時、岩本禎は結構大事な存在なのでは。2019/06/02
讃壽鐵朗
1
岩波文庫にのめり込む切っ掛けになった本




