城塞

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城塞

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  • サイズ A5判/ページ数 861p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784103097402
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

本能寺の変以来、三十年にわたって大阪城に君臨する豊臣家も太閤秀吉の死後、地方の一大名同然となっていた。豊家再興を切望する淀殿・秀頼母子。周到な謀略をもって淀殿母子を陥れ、覇道を歩む徳川家康。その巧みな挑発にのった大坂方は、ついに大坂の陣の火蓋を切った…。天下の巨城と讃えられた大坂城と運命を共にした豊家一族の悲劇に真田幸村、後藤又兵衛らの英傑を配して、壮大なスケールで描く長編歴史小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナオデラ

7
改めて日本人は滅亡の美学が好きなのだと思った。真田幸村や後藤又兵衛、毛利勝永などが潔く散っていく様は胸に迫ります。それに対する家康の執拗なまでの周到さ。ただ惜しむらくは秀頼。もう少し早く外界との接触があれば・・・歴史は変わっていたのかもと。個人的に子育て真っ最中なので淀殿にはならない様にと肝に銘じました。2014/03/30

がんぞ

6
関ヶ原以降も実力者徳川家康は大阪攻めを急がなかった。秀頼の母・淀君は過酷な体験から戦嫌いで秀吉の子を公家のように育てようとしたが大阪城と財力は武装拠点として有力過ぎた。方広寺鐘銘は家・康の二字を入れない方が良かっただろうが。それを責められ使者片桐且元は家康に会えもせず三条件。いっそ自害すれば良かったかもしれないが寝返った。一方「大阪城はまともに攻めれば十年たっても落ちない。その内には責め手も動揺する」と真田幸村の父・昌幸は教示した。「ただし戦は将棋ではない、誰が指揮を執るかで団結力が違う、お前には無理だ」2014/05/31

寅次郎

3
一冊完結のぶ厚い本です。疲れたけど達成感の方が強い?2008/07/08

blue sea

2
大坂の陣がどの様な経緯で起こったのか詳細に、またいろんな人物の視点から書かれていて楽しめました。ただちょっと登場人物おおいかなとも…西軍東軍それぞれの思惑が複雑に絡み合って、ここで本当の戦国が終わったのだと思った。しかし敗戦の将を魅力的に描いてあるので、当然西軍目線で読んでおりました。2014/09/15

読み太郎(kaz-s667)

1
大坂の陣。小幡勘兵衛の目線で物語が進む。 徳川方の間諜として豊臣方に潜入し内情を明かしていく。 淀を筆頭とする女子供政治。有能な指導者の元で働けばより能力を発揮しただろう、真田幸村、後藤又兵衛、木村重成達のあきらめにも似た行動や言動に儚さを感じる。 一番大きな印象は、家康の冷淡な政治の進め方。そこには少し恐怖さえ感じる。老獪なおじいちゃんと女子供の化かし合戦の勝敗の結末を見る事は少し酷なような気がした。2021/03/07

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