- ホーム
- > 和書
- > エンターテイメント
- > TV映画タレント・ミュージシャン
- > タレント
出版社内容情報
こんなに自分の過去を振り返ろうとしたことは一度もなかった――。岸田今日子と蒲団の中でトランプをした子役時代、初めての挫折と衝動的な家出、『傷だらけの天使』の忘れられない共演者、『熱中時代』の本当のモデル、離婚と再婚、親友との永遠の別れ、切望した相棒と裏相棒、俳優としての美学と監督としての思い――出演作の秘話から実人生の起伏、多彩な交友録まであますところなく語り尽くした初の著作。
目次
第1章 彷徨(おいたち;初恋のようなもの ほか)
第2章 幾多の出会いと別れ(『青春の殺人者』;台本は持たない ほか)
第3章 地味にいい仕事(娘の誕生;スケールの大きな作品 ほか)
第4章 相棒 顰蹙を恐れない(ヒットの予感;主役の心構え ほか)
第5章 変幻自在(還暦祝いの共演;監督という仕事 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
59
ヒトとの出会いで振り返る半生。プロフェッションの起点となった加山と、俳優道の運命を決定づけた小坂。俳優の指針となった鶴田、宇津井、そして三國。西田のコメントと貧困ジャーナリズム大賞が、氏の価値観。最も印象的なのが、長台詞の件。「自分だけの大変さ=自分にしか味わえない喜び」、業界は異なれどこれ全く同感(喜び=糧)。一方、市川監督のお褒めの言葉とそのオチには、思わず笑った。因みに、敢えて松田について多くを語らない姿勢に、そのきずなの強さが滲む。※敬称略2023/11/18
pohcho
52
インタビューによる自伝。作者は故・松田優作さんの最初の奥様。相棒の右京さんと違いご本人は愛されキャラ。朗らかで笑い上戸、でも一本筋は通っていて、ちょっと不思議なところのある方。天気を操る話はびっくり(ほんとかな?)すごい方向音痴(イチローも?)は笑ってしまった。相棒ファンとして第四章は興奮気味に読んだ(再放送も見るので紹介された回は全部わかって楽しい)。奥様(蘭さん)の言葉も印象的だった。妻に「太陽」と評される男性ってすごいね。とても面白かった。相棒22も楽しみー。2023/09/29
再び読書
34
松田優作の前妻である松田美智子氏のインタヴューに基づく水谷豊の自伝。松田優作と水谷豊の友人関係は有名で、お互いの主演ドラマに出演する仲。「傷だらけの天使」の乾亨で”アニーキ~”とショーケンになついていた彼を知っていたぼくは、「相棒」の杉下右京の嫌味なまでに紳士と反発心を心に秘めた役柄は逆に馴染まなかった。当然「熱中時代・教師編」での北野広大にも影響されadidasのジャージが欲しかった学生時代を経て、「あんちゃん」を経て蘭さんと今でも呼んでいる伊藤蘭と再婚する。彼のユーモアと優しい人柄が感じられた作品2023/12/14
くさてる
29
私は「熱中時代」以降の「事件記者チャボ」とか「あんちゃん」と言った連続TVドラマの水谷豊が大好きな少女時代を送り、「相棒」はまったくの未見、でもずっとゆるく好きな俳優という感じだったのですが、面白く読みました。昭和の芸能会を生き抜いた人気者なのに、ギラギラしたところがまったくない、穏やかで、でも芯がある個性の持ち主であることが分かる語り口が印象的です。2023/09/24
tetsubun1000mg
23
水谷豊ファンでもないし「相棒」ファンでもないのになんとなく選んだのだが、想像の遥か上を行く面白さだった。 ドラマで現役の警部役を続けてみているし、老けた様子も全く見られないので勝手に60歳くらいだと思い込んでいたのだが古希を迎えていたことも驚き。 インタビュアーが松田優作の元奥さん松田美智子さんだったのが良かったらしく、水谷さんが自分の言葉で語っている。 自伝と言っても周囲の人のコメントはほとんどなく、自ら言葉を発しているのが伝わってくる。 ショーケンや松田優作とのエピソードはリアルで非常に興味深い。2023/09/24
-
- 電子書籍
- アルスラーン戦記(15)