見知らぬ国へ

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  • サイズ B6判/ページ数 218p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103062387
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

茂吉の歌、もう会えぬ友、トーマス・マン、旅の記憶──人生の喜びと光を描く永遠の文学青年・北杜夫の単行本未収録エッセイ集成。

永遠の文学青年・北杜夫の内奥へ。すべて単行本未収録の名エッセイ集成。敬愛する父・斎藤茂吉。熱烈に傾倒したトーマス・マン。遠藤周作、辻邦生ら切磋琢磨した仲間たち。まだ見ぬ国を夢想した日々。自作解説「創作余話」百枚──「どくとるマンボウ」シリーズで国民的名声を得た後も若き心のままに燃やし続けた文学への情熱。八十四年の生涯を四十五の名篇でたどる、滋味豊かな人生航海記。

内容説明

永遠の文学青年、北杜夫の内奥へ。偉大な父、憧れ続けた文豪、もう会えぬ友、まだ見ぬ国を夢見た日々…含羞の作家の八十四年を彩った輝きの記憶たち。すべて単行本未収録の名エッセイ集決定版。

目次

書棚の記憶(マンから茂吉まで、影響を受けた本のリストから;同人誌の頃 ほか)
懐かしい人びと(井上ひさし氏のこと;とっておきの話 谷内六郎さん ほか)
旅と日常(アポロ11号の打上げをみて;ドビッシーの娘 ほか)
創作余話『北杜夫全集』月報から(「牧神の午後」「少年」ほか;「夜と霧の隅で」「遥かな国遠い国」ほか ほか)

著者等紹介

北杜夫[キタモリオ]
1927(昭和2)年5月生れ。’60年、半年間の船医体験をもとに『どくとるマンボウ航海記』を刊行し、一躍ベストセラーとなる。同年、『夜と霧の隅で』で芥川賞を受賞。その後『楡家の人びと』(’64)で毎日出版文化賞、『輝ける碧き空の下で』(’86)で日本文学大賞、’96年芸術院会員。’98年には『青年茂吉』を始めとする斎藤茂吉評伝四部作により大佛次郎賞を受賞。ユーモア溢れるエッセイでも人気が高く、多くのファンに愛された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hiro

57
一昨年の10月亡くなられてから、一年以上経つが、まだ新たな本が出版されている。本当にすごいことだと思う。この本も単行本未収録のエッセイ集として、昨年10月に出版された。北さんは、日本では本を読んで声を出して笑ってしまうようなユーモアは、下等のものと言われる風潮を意識して作品を書くと、この本でも書いているが、このような風潮がなくなり、声を出して笑えるユーモアが受け入れられるようになったのは、北さんのこのような貢献があったからだと思う。それにしても、『航海記』が800万部ほど売れたというのには、びっくりした。2013/01/14

散歩中

9
北杜夫の本は自然で読みやすいので、いつも何となく読み終わります。旧制松本高校時代や父斎藤茂吉のことなど毎度同じような内容が、この本でもユーモアと郷愁を感じさせながら書かれています。彼は自分の本で残るのは、ドクトルまんぼう航海記ぐらいかなと言っていますが、これ以外も長く読まれていくと思います。2015/11/21

Masa.H

6
北杜夫氏の新作が読めたというそのことだけで言うことなしです。はるか昔、学生の自分から馴染んだこの文体、思考に再開できたことを嬉しく思います。 たくさんの素敵な文章をありがとう。2012/11/15

ゆかっぴ

4
中学生の頃から読み続けている北さんの文章はとても心地よいです。まだ読んでいないものや読み返したい作品を並べてこれからの楽しみにしていきます。2014/04/24

4
北さんのエッセイ。自分の作品に対してや、親交のあった作家、そして父親について。様々なことをかかれたエッセイだが、表紙の後ろ姿とタイトルがなんとも哀愁を感じさせて、北さんも遠くへ逝かれてしまったのだなぁ。と思う。2014/04/23

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