心に龍をちりばめて

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  • サイズ B6判/ページ数 259p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103056515
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

誰もが振り返るほどの美貌をもてあます34歳のフードライター・小柳美帆は政治部記者・丈二との結婚を控えたある日、故郷の街で18年ぶりに幼馴染みの優司と再会する。幼い日、急流に飛び込み、弟の命を救ってくれた彼は今では背中に龍の彫り物を背負っていた―。出生の秘密、政界への野望、嫉妬と打算に塗れる愛憎、痺れるほどの痴情、そして新しい生命の誕生―ラストシーンが切なく鋭く胸を衝く、注目の著者の新境地。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむー

56
最初に読んだ白石作品が合わなかったので不安と期待半々だったがこれは好感触。『よくできました』。人の目をひくほど美しい主人公・美帆は複雑な生い立ちから恋人・丈二との関係に違和感を消せないまま、幼馴染でヤクザとなった優司と再開することで物語が動き出す。重いようで不思議と沈みこまない雰囲気は美帆を取り巻く愛憎があまり直接的には描かれないためか、突き放すようで切り捨てることはしない優司の筋をとおす人物像のゆえか。ちなみに作品自体とは関係ないが、あまぞんさんから引用のあらすじが無闇にドラマチックすぎて苦笑( ̄▽ ̄;2015/02/23

taiko

45
初めましての作家さん。時系列がバラバラだったり、過去の秘密が少しずつ明かされていく感じが、私は好きでした。幼い頃の記憶、出自の秘密など、美しいフードライターの美帆には、先を読ませる仕掛けがたくさんあり、惹きつけられました。幼なじみの元極道の優司がかっこいい。美帆の選んだ道はフィクションとしては最高ですが、実際ではいろいろ問題がありそう。龍司が幸せになりますように。2016/08/09

James Hayashi

21
初読み作家。主人公は今風に言えば「美人すぎるライター」で35歳にして7000万円のマンションを持ち、クルーザーも所有するなど現実味がない。また女心が伝わってこなかった。シャブマンとか一度経験してみたい。 2016/01/29

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

15
フードライター・小柳美帆は政治部記者・黒川丈二と何かきっかけさえあれば結婚するだろうと思っていた。しかし昔溺れた弟を助けてくれた幼馴染・仲間優司と再会したことで何かが美帆の中で変わり始め・・。初読みの作家さんでしたが非常に読みやすかったです。本編も充分楽しめましたが、所々に書かれた料理のちょっとしたコツには思わずナルホド!いい勉強になりました。読み進めていくにつれて優司の株が上がっていくのに対して、皮肉にも丈二の株は下がる一方でした。良くも悪くも社会的な地位が全てではないなと思いました。★★★★2011/07/18

マーシュランド

10
白石さんは何冊目だろう▼この作品もスーと違和感なく読み進められた▼絶妙なつながりや構成も見事ですね▼180152018/02/06

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