遺体―震災、津波の果てに

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  • サイズ B6判/ページ数 265p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103054535
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0095

出版社内容情報

戦争以来の膨大な数の遺体が目の前に――岩手県釜石市での極限状態を描く、壮絶なるルポルタージュ。日々増え続ける遺体を誰がどのように弔ったのか?

内容説明

2011年3月11日。40000人が住む三陸の港町釜石を襲った津波は、死者・行方不明者1100人もの犠牲を出した。各施設を瞬く間に埋め尽くす、戦時にもなかった未曾有の遺体数。次々と直面する顔見知りの「体」に立ちすくみつつも、人々はどう弔いを成していったのか?生き延びた者は、膨大な数の死者を前に、立ち止まることすら許されなかった―遺体安置所をめぐる極限状態に迫る、壮絶なるルポルタージュ。

目次

プロローグ 津波の果てに
第1章 廃校を安置所に
第2章 遺体捜索を命じられて
第3章 歯型という生きた証
第4章 土葬か、火葬か
エピローグ 二カ月後に

著者等紹介

石井光太[イシイコウタ]
1977(昭和52)年、東京生まれ。海外ルポをはじめとして貧困、医療、戦争、文化などをテーマに執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ヴェネツィア

457
震災の3日後から、釜石市の旧2中に拠点を据えて書かれたルポルタージュ。旧2中は、それからの2カ月間、遺体の安置所となったところ。ルポルタージュの方法は、そこで中心的な役割を果たした何人かの人物に焦点をあてつつ、時系列を追ったもの。例えば、元葬儀社に勤めていた民生委員。あるいは遺体の検案書を作成した医師、また地元の消防団員、市役所の職員等。直接震災で亡くなられた方々は釜石市だけで993人に及ぶ。そして、これがいかに未曾有の出来事であったかが語られる。あらためて、亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。2016/03/26

ろくせい@やまもとかねよし

319
2011年6月の週刊誌と月刊誌の東日本大震災記事をまとめたレポート。あとがきに釜石を取材対象とした理由を、町の半分が被災を免れたためと記す。レポートは、廃校に設置された臨時遺体安置所の管理運営に携わった人々の証言で構成する。遺体安置所を管理する民生委員ら、死亡鑑定をする医師ら、遺体を捜索し安置所に移送する市職員や消防団員ら、遺体の検歯をする歯科医と歯科助手、葬儀と火葬を準備する葬儀社員らなど。日常の突然に、因果の理由なく突きつけられた「死」を、十分に悼むことができない心境は言葉以上のものだっただろう。2020/02/09

文庫フリーク@灯れ松明の火

175
この本に記された方々はもちろん あの日から そして今日も さまざまな場面に関わって 多くの無名の『地の塩・ 世の光』たる方々がいらっしゃる 畏敬の念と 改めて亡くなられた方のご冥福を祈り 目を閉じ両の掌を合わせ 深く深く頭を下げる この手にできることは何だろうか2012/04/26

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

154
3月11日、東日本大震災の日。いつまでも忘れられない出来事になりました。良かったとか、感動したとかとは違った次元の本でした。あの日、あまりにも多くの悲しみがありました。そして、それに対して微力ながらも真摯に向き合い行動した多くの人々がいました。あの厳しい状況の中で、ご遺体やご遺族のために最善を尽くそうとした人たちがいたことを知りました。本当に頭の下がる思いです。★★★★2013/03/16

utinopoti27

151
18,434人の日常を、一瞬で呑み込んだ震災から、迎えた7回目の今日。本書はあの日から半年余りを経て刊行されたドキュメントです。一日も早く、一人でも多くのご遺体を家族のもとに帰してあげたい。そんな想いで過酷な作業に携わった方々の苦闘を、犠牲になった方々の無念を、残された者の慟哭を、作者は淡々と、かつ克明に描き起こします。静かに流れる涙もそのままに、あの日の記憶を風化させたくない一心で読み切った2時間余りでした。そして、未だ行方不明の2,539人の魂に、真のやすらぎが訪れんことを、今日は祈ろうと思います。2018/03/11

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