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内容説明
巡る季節の中で、精一杯に生きていく小さな花々や虫たちこそ香月泰男のいとおしんだもの―。アトリエに残された秘蔵の作品を中心に公開。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
pirokichi
16
第二次世界大戦後のシベリヤ抑留体験をもとにした〈シベリヤ・シリーズ〉が代表作として知られる洋画家・香月泰男(1911-1974)。週末に出かけた「香月泰男展」の、中でも初期の作品に惹かれたので、香月泰男という人物に興味を持ち、ネットで取り寄せた。本を開くと左頁に香月家のアトリエに遺された小さな草花や虫たちの絵、右頁に谷川俊太郎さんが選んだ香月泰男氏の言葉が置かれている。「そら豆」の絵に置かれた言葉は、「わたしは国より 家族のはうが大切であると思ふ」。今このような時代だからこそ、ぐっと胸に迫ってきた。2022/03/16
六月の真昼
2
「太陽はいつも絶対に美しい。」(126ページ)2014/05/30
麻ノ葉
1
シベリア時代を経てこれらの言葉が生まれたのかと思うと、どの人の言葉より日常の美しさが表れていると思う。 絵と言葉が同時に作られたものではないとの谷川さんの解説に驚いた。 絵と詩、表現の方法は違うものなのに読み手の感じ方受け取り方は似ている気がする。画家である作者がこれだけの言葉を残せているのは、絵と近い感覚で書かれたからかもしれない。 そしてそれをピッタリ合わせて編集した谷川さんの感性がすごい。2018/09/09
you
0
中島義道さんの『哲学の教科書』で触れられていて読んでみました。香月さんの自然への大いなる愛情を感じる絵と文です。素敵です。2020/06/11