内容説明
「漁師募集!瀬戸内海で鯛の養殖」の広告に東京の青年が応募した。バイト人生のお調子者智志と、四年間寿司職人見習いをした真面目な真二、正反対の二人だ。小さな島での不自由な共同生活と厳しい漁師修業に、二人は耐えられるのか。が、親方の豊富な経験と仕事への静かな情熱にひそかに心揺さぶられるうち、二人の中で何かが変わっていく。―美しい自然をバックに描かれた爽やかな青春小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糜竺(びじく)
46
爽やかな青春小説でした。東京の若者二人が、バイトの応募で瀬戸内海の島で鯛の養殖業をするという内容です。基本、いい人達ばかり登場し、心が暖まりました。自分自身は、海の近くにはずっと住んだ事ありませんし、漁師の人とも接点がないので、漁師ってどんな事してるんだろうかと、雰囲気だけでも何となく知れた気がします。島暮らしとかもしたことないので、興味深かったです。それなりに不便もあるかもしれませんが、人と人との繋がりの大切さも感じる事が出来て良かったです。2016/06/18
ゼンタンくじら
6
読後感爽やかな青春小説だった!タイトルから沖合に出て荒波に揉まれるような漁師像を想像していたけど、広島の海で鯛の養殖をする話でした。おっさんがいいキャラでめっちゃ好き。笑 智志と真二のその後も気になります。2024/12/28
もものへ
6
とても面白かったけど、その後きになるー!続きあれがいいのに2017/11/10
宇宙猫
5
★★★★ 「漁師募集」の広告で小さな島の養殖場で働くことになった二人。寿司屋で働くまじめな真二と、チャラ男の智志。 よくある青春ものなんだけど、正反対の性格の二人がそれぞれに遣り甲斐を感じて仕事が楽しくなっていく姿がいいな。後からどんくさい関西弁のおっさんが加わって、二人が急に仕事ができる先輩のようになり更にしっかりしていくところも読んでいてガンバレと思う。でも、二人が成長する前に話が終わって最後が尻切れトンボな感じが残念。 2015/08/15
kazuxs
5
うまくいかない若者が一念発起で漁師を目指し成長していくという話。素直に面白かったし、続編があれば読みたいなと思った。2010/06/13
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