8月15日の特攻隊員

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  • サイズ B6判/ページ数 218p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103050513
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

玉音放送五時間後、終戦を知ってなお出撃した23名の「最後の特攻隊」。その中に”おじいちゃん”が!25歳の著者は一人、彼の足跡を辿り始める―。

内容説明

日本中が涙に暮れ、あるいは呆然と立ち尽くしていた、昭和20年8月15日夕刻。それでもなお、大分から沖縄の米軍目がけて決死の攻撃を敢行した23名の隊員がいた。隊を率いた長官の名から「宇垣特攻」、またその名を「最後の特攻隊」―。その謎めいた部隊にいた血縁の足跡を辿るべく、25歳の著者は、一人、各地を訪ね歩く旅を始めた…。異色の戦争ノンフィクション。

目次

序章 旅のはじまり
第1章 「ヨカレン」って何ですか?
第2章 硫黄島をめぐる出陣
第3章 八月十五日
第4章 拒絶反応
第5章 自衛隊の「彼」
第6章 遺品を追って
終章 「最期」の島

著者等紹介

吉田紗知[ヨシダサチ]
昭和54年福島県いわき市生まれ。駒沢女子大学卒。旅行代理店勤務、国立大学事務補佐員、厚生労働省非常勤職員を経て現在に至る。25歳のとき、祖父の死をきっかけに、一人、戦史研究を始め、栃木、徳島、大分、沖縄など各地を訪ね歩いての聴き取り調査を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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北本 亜嵐

27
私自身も戦争へ行った祖父のことを調べようとしたことがあるので、作者と自分自身を投影しながら読み進めていった。(結局、見つけることは出来なかったけれど)日本全国を訪ね歩き、アメリカに手紙を出したり…行動力は素晴らしい。終戦当日の「特攻」については様々なことが言われているが、最後まで国に殉じた人達がいた人達がいたのは事実。機会があれば、経験者の方々の声を聴いて、それを何らかの形で伝えていけたらと思う。2016/03/07

やさぐれパンダ

17
当時20代半ばのうら若き女性が、縁者の特攻隊員の軌跡を追う著述。 彼女の恋物語も織り交ぜながら 面白い筆致が続く。2024/03/23

mimm

12
著者様よく調べたなぁ…と、行動力がすごいです。貴重な話を知る世代の人がどんどん減っていく中、日本中を歩き回り、最後にはアメリカの方まで向いてしまう。ほんとにすごい。現代の「若者」と60年以上前の「若者」、戦争に関しての温度差、諸々今まで読んできた戦争物とまた一風違い、読み易く新鮮な感じでした。2012/01/17

雨猫

9
8月15日玉音放送後の夕刻、沖縄の敵艦を目指し飛び立った11機23名の宇垣特攻。どういう気持ちだったのかは想像するしかない。不時着して生還した川野さんの「出撃時はやってやるぞ!という気持ちだったが電信機が故障、薄暗くなり敵艦も確認できず引き返すときは無事に帰れるかどうか不安で怖かった」との話に胸が痛くなる。何と言っても彼らは二十歳前後の子供だったのだ。出撃命令が下りた時は気丈にしていた特攻隊員が、その夜布団の中で「お母さん」と泣いていた、それが特攻隊員の本当の気持ちだったのだと私は思う。☆4.52014/09/17

9
凄まじい行動力!知りたいという強い気持ちが沢山の人たちとの出会いを通し、先人に繋がったのだと思う。私も似たような気持ちであるが、せいぜい書籍を読み漁ることぐらいしか出来なかったので感心した。 現在戦争についての生の声が聞ける機会が本当に少ない。私も正しい真実を知り、後世に伝えて生きたいと思う。2012/12/15

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