出版社内容情報
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内容説明
あの文豪たちの恋、喧嘩、訣れ。「文アル」文豪たちのリアルな素顔を伝える傑作選。初公開!!太宰、谷崎、漱石、菊池寛の貴重な新発見資料収録!
目次
1 たった一年だけの師弟―夏目漱石/芥川龍之介(夏目漱石・芥川龍之介 往復書簡(大正五年二月‐九月)
芥川龍之介―鼻 ほか)
2 われら無頼派として死す―太宰治/坂口安吾/織田作之助(太宰治―ダス・ゲマイネ;坂口安吾―堕落論 ほか)
3 幼馴染にして終生のライバル―泉鏡花/尾崎紅葉/徳田秋声(泉鏡花―外科室;徳田秋声―和解 ほか)
4 詩人とおんなたち―北原白秋/中原中也/佐藤春夫(北原白秋―河岸の雨;中原中也―帰郷/女よ ほか)
5 マゾヒストにして王様―谷崎潤一郎(谷崎潤一郎・芥川龍之介―論争抄・饒舌録より/文芸的な、余りに文芸的な より;谷崎潤一郎―芥川龍之介、そして佐藤春夫を悼む・芥川君と私/いたましき人/佐藤春夫と芥川龍之介 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Eimi
10
漱石と芥川の書簡や芥川による追悼 漱石先生には師弟の絆がありありと溢れていてしみじみとした味わいを感じた。谷崎と芥川の小説論議も面白いし、谷崎が芥川の死後に寄せた追悼文も人間味があってよかった。中でも一番好きだったのは、谷崎による文壇昔ばなしと直筆原稿で読む続蘿洞先生。数多くの文豪の活躍を見ながら最後まで生き残った者による回顧録はそれぞれの小説家の実在性をぐっと引きあげるようだった。2020/11/12
ゆう
8
文豪ストレイドッグス、文豪とアルケミストから文豪に興味を持ち購入。文豪同士の関わりや関係がかいてあり勉強になった。鏡花と秋声らはほぼ知らないので、尾崎門下の中でもまた色々とありその末の和解だとすると思う所がありました。皆の原稿を見て思ったのが、これを出版というかたちでだしていたか、でした。無知なのですが、昔の時代は用紙にかいてそのまま本だったのですかね…手書きの文字であればまた味があったのだろうなぁとおもいながら読んでいました。2018/01/08
冬見
7
『斜陽』の新発見原稿めあてで買った。収録されている作品は既読のものが多かったがこの並びで読むおもしろさがあり、これがアンソロジーの良さだよなあと思った。徳田秋声「和解」「亡鏡花を語る」谷崎潤一郎「文壇昔ばなし」「続蘿洞先生」のみ初読。作家の文字や推敲の後を見ることができる直筆原稿や草稿を読むのが好きなので「続蘿洞先生」は楽しかった。2022/03/02
もだんたいむす
7
読みたかった葬儀記が読めて良かった。2018/01/06
まふ
7
ゲームをやってない人にもぜひ読んでほしい。扉絵にキャラ絵が使われてる程度で、普通に文豪の作品アンソロです。文豪同士の関わりに焦点を当て、解説を少し入れたあとはさぁ文豪の名文をどうぞと。というかこれ、プロによる本気の「推しのプレゼン」…無頼派とか構成完璧じゃないです?「いいから読んで!!」という熱を感じる…「このかわいくてめんどくさいおっさんどもにはまれ!!」という圧がすごい。この調子で第二集お願いします…新感覚とか、プロ文とか、白樺派とか…私夏目先生周り以外よく知らないので、どんどんプレゼン待ってます…。2017/11/01
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