出版社内容情報
『トラ トラ トラ!』降板~自殺未遂~『デルス・ウザーラ』でアカデミー賞受賞。一九六六~七五年、封印された巨匠の十年間がついに明かされる。
内容説明
“世界のクロサワ”に何があったのか?なぜ、このあと作風が変わったのか?あの頃のニッポンは何だったのか?1966‐1975、巨匠が苦悩し闘った十年間の日々。気鋭の映画研究家が“狂った時代”と自らの青春を交錯させつつ、全身全霊で描いた異色評伝ノンフィクション。
目次
第1部 アメリカへ(一九六五年まで―『赤ひげ』;一九六六年―『暴走機関車』;一九六七年―『トラ・トラ・トラ!』;一九六八年―解任;一九六九年―『どら平太』)
第2部 死の淵へ(一九七〇年―『どですかでん』;一九七一年―自殺未遂;一九七二年―邂逅)
第3部 ソ連へ(一九七三年―不死鳥のごとく;一九七四年―シベリア・ロケ;一九七五年―『デルス・ウザーラ』)
著者等紹介
西村雄一郎[ニシムラユウイチロウ]
映画評論家・音楽評論家。佐賀市生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科を卒業後、「キネマ旬報」パリ駐在員。帰国後、映像ディレクターとしてビデオCM、ビデオクリップを演出。1985年から古湯映画祭(佐賀市富士町)の総合ディレクターを務め、その功績により90年に「佐賀新聞文化奨励賞」を受賞。2001年公開映画『いのちの海』(原作・帚木蓬生)で脚本を初執筆(石堂淑朗と共作)。03年にオープンした「映像ミュージアム」(埼玉県川口市)の総合監修を担当。現在、佐賀大学で教鞭をとる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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