唄めぐり

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  • サイズ B6判/ページ数 401p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103034537
  • NDC分類 388.91
  • Cコード C0095

出版社内容情報

なぜ民謡は人を元気にするのだろう……北海道から沖縄まで全国の唄い手たちを訪ね歩き、根底に流れる情念をすくった滋味豊かな紀行。

日本人の真心を伝える歌声を訪ねて――唄と踊りとお酒で紡いだ愉快至極な民謡紀行! 民謡はなぜ、人を元気にするのだろう……佐渡おけさ、木曾節、会津磐梯山、河内音頭、黒田節などの名曲から福島復興の祈りを込めた盆踊りまで、全国各地を訪ね歩いて歌う現場を生で体感。唄の名手たちと語らい、歌い継がれてきた歴史と変遷を繙きながら、根底に流れる人びとの情念をすくっていく滋味豊かな紀行エッセイ!

内容説明

民謡は、日本のまごころ。北海道から沖縄まで、古今東西の唄と歌い手たちを訪ねて―歌って、踊って、飲んで紡いだ愉快で風味豊かな紀行エッセイ。

目次

秋田「秋田米とぎ唄」―蔵人の時計
香川「こんぴら船々」―こんぴら、いまむかし
神奈川「ダンチョネ節、三崎甚句」―百人の断腸
沖縄「安田屋ゆんた」―やいまのまやぐわーはミャヲミャヲと鳴く
青森「南部俵づみ唄」―三味線の渡る道
長野「木曾節」―なかのりさんを探して
新潟「佐渡おけさ」―佐渡は居よいか住みよいか
富山「こきりこ」―こきりこの秋、ででれこでん
徳島「三味線餅つき」―うだつ見あげて
宮崎「刈千切り唄」―添い遂げる唄〔ほか〕

著者等紹介

石田千[イシダセン]
1968年、福島県生まれ。東京育ち。國學院大學文学部卒。2001年、「大踏切書店のこと」で第1回古本小説大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

32
石田千さんが、日本全国北から南、民謡を求めて旅をした紀行エッセイ。私自身は民謡をほとんど知らず、地元大阪が出て来た時には驚いた。大阪に民謡なんてあったっけ?と。そうか河内音頭って民謡だったのか……それくらいの無知だったので。今も、民謡を愛し、歌い、演奏し、踊り、地元を愛する人たちがこんなにいるとは。民謡が繋ぐ縁、民謡で初めて会った人たちの緊張が解けて、打ち解け合う様子を読んでいると、今度、どこかへ旅をしたら荷物にならないお土産をおぼえて帰るのも悪くないと思える。2015/07/23

19
各地の民謡を巡る紀行エッセイ。秋田の米とぎ唄で、酵母を仕込んだり、酒を攪拌するところで、即興で様々な唄をうたうというところでは、マッサンの御実家で杜氏たちが歌う唄を聞きつつ、エリーちゃんが義姉のお産を手伝ってたよなあとしみじみしました。林檎に罵声浴びせかけてると早く傷むとか、きれいな声で話しかけるときれいな氷の結晶ができるとかいう話を聞くと鼻で笑っちゃうのですが、こういう話を聞くと、酵母も唄を聞いて、喜んでるかもしれないともやしもん世界に飛んでしまう。自分でも適当だなあと呆れる。2015/05/18

あいくん

11
☆☆☆「唄めぐり」は2015年に出ました。北海道から沖縄まで、全国25カ所の民謡めぐりの紀行エッセイです。表紙は佐渡島で船に乗っている石田千さんです。江差追分、会津磐梯山、こきりこ、佐渡おけさ、木曾節、伊勢音頭、河内音頭、こんぴら船々、黒田節、牛深ハイヤ節などが取り上げられています。お酒にまつわるものが多いです。石田さんは楽しくお酒を飲むのが好きです。天草の牛深はなかなか遠いところです。天草のチャンポンは長崎から伝わったそうです。牛深高校の郷土芸能部が牛深ハイヤ節を練習している様子が紹介してあります。2019/04/09

遊々亭おさる

10
北は北海道、南は沖縄まで、女流作家が食べて飲んで見て聴いて歌って踊った民謡を巡る旅の記録。石田千作品初読み。彼女が紡ぐ文章は、それこそ民謡の心地好いリズムのごとく目に脳に入ってくるので音楽を聴くように文字を追える。大都会東京のど真ん中で開かれる『東京丸の内盆踊り』は一度見てみたいと思う。だって、オフィス街のど真ん中で現代人と現世へ里帰りをした御霊が東京音頭を一緒に踊っていると想像するとなかなかに愉快ではないか。無味乾燥とも思える街で古より連綿と流れ続けている喜怒哀楽を唄や踊りに込めた思いを見つめてみたい。2016/02/23

koike

9
民謡を求めて全国各地を訪ねた紀行エッセイ。「からだと声だけで継がれるものは、箱にしまわれて大事に保存される巻物よりずっとはかない」今もなお受け継がれている民謡は、その土地に住む人の心の支えとなって根付いてきたのだろう。唄の意味や歴史なども、そんな由来があったのかと興味深く読めました。2015/12/26

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