出版社内容情報
「商品を売る前に生活を売る」「幻を形にするのが商いだ」。この国の食文化を変えてきた先駆的なベーカリーの軌跡と矜持を描き出す。
「商品を売る前に生活を売る」「幻を具現化することが仕事である」――。日本で初めてデニッシュペストリーを作って販売、画期的な発酵冷凍技術を開発してその特許を惜しげもなく開放、被爆建物を買い取っての店舗化、日本初のセルフサービス方式の導入、「100年農場」の創設……。この国のパン食生活文化の普及と変革に尽力してきた先駆的なベーカリーの軌跡を辿り、創業以来の志の芯を描き出す。
内容説明
戦後間もない1948年、高木俊介・彬子夫婦が広島で「タカキのパン」を開店。のちのアンデルセングループである。日本で初めてデニッシュペストリーを作って販売、画期的な発酵冷凍技術を編み出してその特許を惜しげもなく開放、歴史的に貴重な被爆建物を買い取っての店舗化、日本初のセルフサービス方式の導入、広大な自社農場「100年農場」の創設…等々、先例にとらわれない独創的なアイディアで事業を展開しながらこの国のパン食生活文化普及に尽力してきた軌跡を追い、先駆的な「パン屋」がもつ創業以来の志の芯を描き出す。
目次
プロローグ 「思いを継承する場」の点景
第1章 22歳の「おダンゴ屋のおばちゃん」―「タカキのパン」開業前夜
第2章 創業の同志―俊介と彬子の初志と情熱
第3章 原点との邂逅―デニッシュペストリーと広島アンデルセン
第4章 価値あるベーカリーへの第一歩―青山アンデルセン開店とその時代
第5章 ライフスタイルを追いもとめて―商品を売る前に生活を売る
第6章 先駆けであり続けるために―彬子が心血を注いだプロジェクト
第7章 「パン屋」として誇りを―彬子の教育哲学
第8章 商売への思い―企業の存在意義と役割は何か
第9章 百年後のための回帰―「100年農場」が担うもの
エピローグ 良心と商い
著者等紹介
一志治夫[イッシハルオ]
1956年長野県松本市生まれ、東京都三鷹市育ち。早稲田大学教育学部中退後、「現代」記者等を経て、ノンフィクション作家に。『狂気の左サイドバック』で第一回小学館ノンフィクション大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みなみ
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
Uzundk
Sean
夏野菜
-
- 和書
- ピル博士のピルブック