出版社内容情報
この世には、刑務所しか居場所がない人々がいる──。障害者の起こした事件の現場を、服役体験を持つ元国会議員が訪ね歩いた「究極の不条理」の記録。
内容説明
「これまで生きてきたなかで、ここが一番暮らしやすかった…」逮捕された元国会議員は、刑務所でそうつぶやく障害者の姿に衝撃を受けた。獄中での経験を胸に、「障害者が起こした事件」の現場を訪ね歩く著者は、「ろうあ者だけの暴力団」「親子で売春婦の知的障害者」「障害者一家による障害者の監禁致死事件」など、驚くべき事実を次々とあぶり出す。現代日本の「究極の不条理」を描く問題作。
目次
序章 安住の地は刑務所だった―下関駅放火事件
第1章 レッサーパンダ帽の男―浅草・女子短大生刺殺事件
第2章 障害者を食い物にする人々―宇都宮・誤認逮捕事件
第3章 生きがいはセックス―売春する知的障害女性たち
第4章 閉鎖社会の犯罪―浜松・ろうあ者不倫殺人事件
第5章 ろうあ者暴力団―「仲間」を狙いうちする障害者たち
終章 行き着く先はどこに―福祉・刑務所・裁判所の問題点
著者等紹介
山本譲司[ヤマモトジョウジ]
1962年北海道生まれ、佐賀県育ち。早稲田大学教育学部卒。菅直人代議士の公設秘書、都議会議員2期を経て、96年に衆議院議員に当選。2期目の当選を果たした2000年の9月、政策秘書給与の流用事件を起こし、01年2月に実刑判決を受ける。433日に及んだ獄中での生活を『獄窓記』(ポプラ社)として著す。同書は04年、第3回「新潮ドキュメント賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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