内容説明
滑落事故はなぜ起こったのか?人妻との恋に悩む男はなぜ死んだのか?甦る名作長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kureno Hirono
4
恋愛や社会問題を絡めた読み応え充分な山岳小説と言える。新聞小説の典型みたいなものかもしれない。文庫にして600ページ強。だれることなく、緻密に仕上がっている力作だ。2025/01/08
ふらら
4
徳沢園(書中に出てくる徳沢小屋)に宿泊予定なので、その前に読了。自身も山に登るので面白かったです。今も昔も穂高は山屋憧れの地です。小坂と魚津のように雪山、まして壁は無理ですが、今年の夏は涸沢経由で奥穂高に行ってみようと思いました。ザイルは切れたか切られたか?常盤の言うように山を愛する者が山を裏切るようなことをするわけがない、私も同感です。小坂や魚津が山での景色を見せたいと思わせた美那子はやはり魔性の女です。2017/04/28
ゆきたろう
3
一気読みしてしまった 魚津恭太には死なずにかおると幸せになってもらいたかった 山男はやっぱり山で死ぬのかなぁ 常盤大作が 懐の深い上司で素敵だった2015/08/16
みるちゃん」
3
古風な文体ですこし当世風な小説が氾濫しているなかで、やはり名作は名作なりの風格が感じられますね。小坂と魚津の登攀場面や魚津一人での山行きの場面なんかは最高ですね。以前からこの小説のことは知っていましたが、なんとなく読む機会がなくて今回読んでよかったと思いました。2012/08/21
もぐ
2
一気に読んでしまった。ザイルの問題はとても興味深く共感だが、恋愛の方はどうでもいいかなー2023/08/01
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- 和書
- 現代邦楽の父宮城道雄