内容説明
1979年、筑波研究学園都市に新設された茗渓学園を創り上げたのは、民間企業から転身した岡本稔だった。40代半ばで初代校長となった岡本が、偏差値がものを言い、受験戦争が激化していた時期に、敢えて「国際教育」「問題解決型学習」「課外実習の充実」の実践をスタートさせたのは、何故だったのか。創立当初の十年を辿り、岡本のもと学園に集った教師や生徒たちのその後の歩みも追跡する、知と熱に満ちた人間・教育ドキュメント。
目次
朝のHR 「ヤクザ」に迫る校長
1時間目 周期性ソワソワ現象
2時間目 成人向け職業観教育
3時間目 オカモトミノルの法則
4時間目 二十年後のプリマヴェーラ
5時間目 半魚人のための交響曲
6時間目 大人を越える風となれ(中学部―西よりの移動性高気圧;高校部―エンジョイラグビー旋風)
帰りのHR 「飛行」に走る卒業生
著者等紹介
柴谷晋[シバタニススム]
1975年生まれ。上智大学外国語学部フランス語学科卒業後、広告代理店勤務等を経て、ライターとして独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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🐙🦀
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私の師匠が以前非常勤講師を務めていた学校の話。 このような熱血な校長の下で教師をしたい。2014/12/30
FRC26
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教育の持つ力の大きさに、改めて気づかされました。いつまでも情熱を持ち続けることが大切ですね。自戒。2012/11/24
kozawa
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実際美談ばかりでもあるまい。他の視点から取材したら違う意見もあろう。でも読み物として面白いし、これはこれで可能性を感じさせる事例だ。ただの物まねはできないだろうが、これを参考に何が出来るかを考えるのはよいのでは。2009/06/09