出版社内容情報
バリキャリ、OL、高校生。いろいろあっても、一緒にごはんを食べればほら、もう大丈夫。三姉妹の悩みと歓びを描くガールズ長編。
恋愛も仕事も上手くできない妹に、どうして私は嫉妬しているんだろう?三七歳の澪、二七歳の環、一七歳の杏。歳の離れた三姉妹だけどそれなりに仲良く暮らしている……はずだった。しかし次女、環の望まぬ妊娠をきっかけに、姉妹に転機が訪れる。やっと大切なものがわかりはじめた三人が選んだ、それぞれの道とは? 女子なら誰でも覚えのある悩みや迷いのあれこれを、暖かく包み込むガールズ長編。
内容説明
しっかり者の澪、おっとりした環、天然な杏は歳の離れた三姉妹。いつも美味しいものを食べながら仲良く暮らしている…はずでした。なのに次女、環の妊娠をきっかけに、それぞれの人生に転機が訪れて―。恋、仕事、からだのこと…女子は生きてるだけで悩みがいっぱい!曲がり角だらけの人生を暖かく包み込むガールズ長編小説。
著者等紹介
橋本紡[ハシモトツムグ]
三重県生まれ。1997(平成9)年、第四回電撃ゲーム小説大賞金賞を受賞、デビュー。「リバーズ・エンド」「半分の月がのぼる空」などの人気シリーズを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
七色一味
125
読破。人間関係だけを見ると、ほんっとドロドロ系なんですが、読んでいてそのドロドロ系の上にちょっと厚手の透明ビニールがかけられていて、だからほのぼの系にも感じられるという──砂上の楼閣という言葉がふと浮かぶ作品です。その元凶とも言える父親が、しかし結構しっかりと三人姉妹のことをわかっていて、だからこそこういう父親でいられる──、そしてそれがわかっているからこそ、三姉妹もそれぞれ思い通りに生活することができているような感じもします。ま、現実には、ありえないとは思うけどさ。2012/12/30
ウッディ
116
しっかり者の澪、おっとりした環、天然な杏、母親の異なる三姉妹と問題児の父。なかなかに複雑な家庭環境にありながら、娘たちはそれぞれに自分の居場所と役割を見つけ、家族になっています。普通の姉妹じゃないからこそ、少しだけ気遣いを厚くする姉妹関係が切なく、心地よい家族の物語でした。2017/06/05
あつひめ
101
10代20代30代の三姉妹。母親が皆違うという一般家庭とは違う家庭環境。その年の離れた部分にも戸惑うけど、兄弟、姉妹のない私にはその存在がどんなものかなかなか想像がつかない。友達のように軽い感じ?親のように面倒な感じ?物語は、さらっと…でも親身に…この目に見えない血の繋がりを感じさせるから、自分が体験できないから、もどかしくて。きっと黙っていても通じるものがあるんだろうな。この年になってなんですが…姉妹が欲しくなりました。それぞれの彼氏を招いてのホームパーティーなんて素敵!!あー独りっ子は寂しい…。2014/01/13
美紀ちゃん
95
三人姉妹のお父さんは同じだけど、お母さんはみんな違う。お父さんは家出中で、でも、三人姉妹はそれぞれの人生を精一杯生きていて、ホッと出来る唯一の場所が食卓。美味しいご飯を三人で食べて癒されて、複雑な家庭だけど、なんだか羨ましくなるくらい温かな家族に見えた。オムライスにはケチャップで絵を書く!!これは絶対です♪2012/09/19
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
75
澪、環、杏は年齢だけでなく性格も全く違う3姉妹。父親が幾度目かの家出をしても、これまで通り平穏に暮らしていけると思っていましたが・・。最初はどうなることかと思いましたが、最後はホッコリとした読了感で癒されました。家族って、そして姉妹って良いものですね~。私には兄しかいないので姉妹のいる人が羨ましいです。吉野家の食卓にあがる料理がどれも美味しそうでした。空腹時にこの本を読むのは危険ですね(笑)それにしても環・・もう少し考えて行動しようよ(苦笑)彼女の事を含めいつまでも吉野家を見守っていたかったです。★★★★2012/09/19
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- 和書
- さえぎるものはなく…