消された一家―北九州・連続監禁殺人事件

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103005117
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0095

内容説明

被害者は妻の父・母・妹夫婦・姪・甥…。「天才殺人鬼」松永太は、一家をマンションに監禁し、「殺す者」と「殺される者」を指示した。彼らは抵抗も逃亡もせず、互いを殺し合った。遺体はバラバラに解体された。ついに妻一人を残し、家族は消滅した―。七人が抹殺された“史上最悪”の密室事件。衝撃のホラー・ノンフィクション。

著者等紹介

豊田正義[トヨダマサヨシ]
ノンフィクションライター。1966(昭和41)年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後に渡米し、ニューヨークの日系誌記者を経てフリーに。家族の問題から犯罪まで幅広く取材している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

YM

96
本当に酷すぎる。でも残虐だからといって目を背けてはいけない。なぜ1人の男が、これだけの人を監禁し、お金を搾取、自分では一切手を下さず、家族同士で殺し合いまでさせられたのか。絶対に知った方がいい。人の弱みにつけ込み、逃げられない環境をつくり、精神的、肉体的にとことん追い込む。責任感のある人、世間体を気にする人は奴隷のようになっていく。これって少なからず会社、家庭、恋人、友人同士でも起きる。最後は自己責任だけど、当事者は気づけないし、逃げられない。身近な人の助けが必要。だからもっと多くの人が知るべきなんだ!2014/12/17

どんぐり

71
2002年3月に北九州市小倉北区で発覚した「北九州監禁連続殺人事件」を取材したノンフィクション。監禁をして金を巻き上げ、拷問と虐待によってマインドコントロール下に置き、用済みとなった人間を次から次と殺害した、あの犯罪史上稀に見る凶悪犯罪だ。被害者は7人、いずれも死体は証拠が残らないようにバラバラに解体処理され闇に葬られた。主犯格の松永は、鬼畜、モンスターだ。監禁した一家を絶対服従で支配し、お互いを誹謗・中傷させ、「通電」という身体責め具を用いて弱体化させていく。次第に彼らは松永の支配下で同調し、自ら「殺す2016/08/19

そのぼん

59
実際に起きた事件を綴った、いわゆるノンフィクションというジャンルの一冊でした。一人の男の出現で、とある一家が悲劇的な末路を辿ってしまった事件が取り上げられていました。尼崎で起きた連続殺人事件を彷彿とさせる事件であり、似たような事件が起こっていたことの異常さにゾッとさせられました。また、ある意味ホラー小説並みかそれを凌駕しかねない事件が起こったことにも驚愕し、恐ろしくなりました。2014/02/27

七色一味

39
読破。あまりの内容に、かなり駆け足の斜め読み。ドキュメントなだけに、いい加減な感想なんかもおいそれとは書けない。ただただ、被告人には真実を述べてほしいと願うだけ。客観的な真実だけを。2012/10/14

bibi

30
櫛木理宇さんの「寄居虫女」を読んで、この事件にたどり着いた。事件当時は仕事が忙しくて、具体的な事件内容は全く知らなかった。「いったいどんな事件だったのだろう」と興味を持ち読み始めた。これが現実に起きた事件だと思うと、ホントに胸が痛む。残酷過ぎて、途中でやめたくなってしまったけど、読まなくてはいけないと義務感で読み切った。2022/04/16

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