内容説明
小さな工房の、無駄なく気持ちいい暮らし、簡素でうつくしい三谷さんのうつわのすべて。文と写真で綴る、静謐で豊かな日々のかたち。
目次
1 手からはじまる(手のひら;木の匙;バターケース;スパゲティフォーク;木のうつわ;漆のうつわ;木のうつわとつきあう;レードル;ケメックスの助手)
2 心地よい場所(窓からの光;居心地のいい部屋;葡萄棚の下の昼食;森のささやき;冬の森へ行く;稜線からの風)
3 もっと見る(かけら;大切なものを、単純なかたちで;僕のおもちゃ箱;なぜ彫像か;本と手と;絵と工芸についての断章)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
to boy
33
工芸家 三谷さんのエッセー。「毎日見ているはずの物を、改めてよく見つめることで、まるで生まれて初めてのように見えることがある。」 著者の作るカトラリーは芸術品で私の作る物とは雲泥の差ですが、木を削るときの気持ちにすこし触れることができたような気がします。もっと丁寧に、落ち着いて作ろう。2019/01/29
R氏
4
こういう職人の方、大好きだなぁとしみじみ思う。一本通っている筋が、心なのである。そのもの木のぬくもりのような真心。それが文章から伝わってくる。どうしたら人に喜ばれるか。媚びるのとは違う、技術で、知識で考える、実践する。そういう背景が美しいと思った。そしてこだわることが真心の礎である気がした。作品を通し三谷さん自身が伝わってくる。 2011/01/12
Miko
3
再読。「心地よさは、節度と解放のバランス…小さくても自分の居場所をこの世に持っている、そのことはすごいことだと思う」「人にとって一番大切なものは、豪華な家でも綺麗な服でもなく、ジーンズとTシャツを無造作に着てでもいい、ただ日々『居心地よく、単純な暮らし』ができることである」三谷さんのことばに癒される朝。彼の作品は、日用品を超え、もう美術品だ…。2024/05/27
ジュースの素
2
なんて素晴らしいエッセイだろう。そばに置いてたまに読みたい。長野県に住み、木のうつわや匙を作っている三谷氏。本の装丁まですると言う絵の素朴な美しさ。 ことばの選び方がとてもいい感じで静謐な本になっている。2023/09/30
shino
2
良かったです。作りながら何をかんがえているか?の問いに対する、筆者の答えが良かった。大切に使いたいと思える物を作っている人が居てくれること、感謝しなくてはな。2014/03/03
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