内容説明
「あなたのために」が不幸のはじまり。摂食障害、ひきこもり、家庭内暴力、アルコール・買物・仕事への依存など、現代の家庭で暴発するトラブルの原因はこれだ―。意外な角度から「愛情」にメス。
目次
第1章 愛情という名の支配
第2章 アダルト・チルドレンと機能不全家族
第3章 アルコール依存症の父と共依存の母とアダルト・チルドレン
第4章 アダルト・チルドレンからの回復、私の方法
第5章 さようなら、家族を縛る共依存
第6章 常識おばけからの解放
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
名前ちゃん
2
かねがねダメ男と付き合う人って結局それが楽しくてやってるんじゃね? とは思っていたけれどこの本は共依存=嗜癖と言い切っている。すごい。 しかし共依存カップルを単純に否定するだけはなく、 尽くす女にはそうしないでは生きられないような環境がある、ダメ男は支配することに喜びを感じてるだけ、だからみにくいと男女の非対称性まで踏み込み、尽くすタイプの女性はそういった性向を 社会に目を向けることで有用に使えばいい介護職とか、と現実対応のアイディアまで出している。実用的で面白い本だ。2014/07/04
こばく
1
同著者の「マンガ 子ども虐待出口あり」が言いたい放題の本だったので,頭を整理するためにこちらも通読。こちらは初心者向けに書かれているので,よく理解できた。「アダルト・チルドレン」は病名や診断名ではなく,自己認知である事を理解できたのが,大きな収穫。2010/03/03
daiyuuki
0
愛情とは、与える側と受け取る側の双方があって成り立つ。受け取る側がそれを苦痛や拘束と感じれば、それは愛情ではなく支配である。共依存とは、困らせたり心配をかけたりする人を世話し面倒をみることで支配すること。共依存からの回復のためには、「私は楽しいことをしよう」と主語を「私」にして考え話し実行に移すこと、自分のことと他人のことをはっきり区別して考えること。アダルトチルドレンが生きづらさの原因を見つめて人間関係をよくするための、参考になる本です。2014/05/09
律歌(りっか)
0
学術目的で読んだのですが、どうやらそっちの要素は薄いようで。少し残念に思いつつ、日常生活に役立ちそうな内容で面白かったです。2013/11/24
キムチ27
0
「家族」というのも、一つの社会・・それが認識できないのは個人的、それとも生まれ持っての性格が災いするか・・2006/07/31