新潮oh!文庫<br> 人間を幸福にしない日本というシステム

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新潮oh!文庫
人間を幸福にしない日本というシステム

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  • サイズ 文庫判/ページ数 380p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102900086
  • NDC分類 302.1
  • Cコード C0198

内容説明

日本社会を蝕む病根とはなにか?それを克服するためにどうすればいいのか?新訳文庫化にあたり、その後の状況を踏まえたはしがき・解説を加え、日本の中流市民に向けて、21世紀への指針を提示する。

目次

第1部 よい人生を妨げるもの(偽りの現実と閉ざされた社会;巨大な生産マシーン;無力化した社会の犠牲者たち;民主主義に隠された官僚独裁主義)
第2部 日本の悲劇的な使命(日本の奇妙な現状;バブルの真犯人;日本の不確実性の時代)
第3部 日本はみずからを救えるか?(個人のもつ力;思想との戦い;制度との戦い;恐怖の報酬;成熟の報酬)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

出世八五郎

16
題名は有名だと思われる20年前に出版。戦後急成長のシステムは驚異的に素晴らしいものだったと述べ、それは系列の会社が銀行から無尽蔵?に借入できるシステムだったから可能だったと言い、それは急成長に必要なもので以後は弊害だと主張。その意思決定の仕組を具体的に図解で説明して欲しかった。弊害の理由は議員同様に権力を持ちながら顔を知られることもなく説明責任のない官僚が独裁権力を維持しているからだと言う。後半は事態打開の為に市民の行動力が必要と述べ、日本人の政治参加意識が希薄な状態にされてると主張。少年法を改正したい。2015/02/22

スパイク

13
本棚に何故か2冊もあるから読んだのだと思う2016/09/23

ほじゅどー

13
★★1994年刊行。今から20年以上前に書かれた本。当時、日本は責任を取らない官僚独裁の国。新聞報道は横並びで本当のことは書かず、政治に興味を持たず「仕方がない」が口癖の一般市民。2016/04/11

高橋 橘苑

10
安部公房とウォルフレン、自分の頭の中でこの全く無関係な二人が、現時点で並列している。本書の第二部、名誉の追求の辺りは、永い間、自分が考えていたことに近似している。本書がベストセラーになり、少からず影響を与えた事は知らなかったが、世間に疎い自分も、官僚独裁批判や説明責任と云う言葉は耳にしたことがある。無論、長所と短所は表裏をなすモノであると云え、日本社会の持つある種の窮屈さは、一時期ほどで無いとしても誰しも感じる所であるだろう。コンビニや自販機が溢れる社会は、他者との関わりをより刹那的にしていないだろうか。2014/04/30

小僧武士

4
『日本は官僚と経済団体の役員によって管理されているが、その実情はタテマエの裏に隠されている。日本の新聞は、政治や経済や生活上の表向きの現実であるタテマエを管理するために協力している。』『官僚に説明責任があれば、真の民主主義国で一般国民にこれほどの負担を押しつけることはできない。』『土建商売が生みだす不要な建造物は、官僚が説明責任をはたす国なら一大スキャンダルになるだろう。こんな無駄をやめれば消費税は不要になるのだ』『市民社会がなければ、民主主義は特定の利益集団に乗っ取られてしまうー日本のように』2022/08/02

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