内容説明
湾岸戦争で戦死した女性大尉が「名誉勲章」の受章候補者となり、その戦死状況の調査が開始される。調査を命じられたサーリング中佐には、戦闘中に味方の戦車を誤射し部下を殺してしまうという、苦い経験があった―。戦場の極限状況下における「勇気」とは何なのか?全世界にテレビ中継されたあの戦争を初めて戦闘員の目からリアルに描いた、話題のヒューマン・ストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キムチ
41
映画に深く感動した。原作に触れ、記憶追体験という読書だった。サーリング大尉のイメージがデンゼルワシントンと少し異なるかなぁ~でもかなり熱演だった。舞台は湾岸戦争、内容は異なれどアメリカはもとより、世界は各地でWarが起きている。日本が戦争の現場となった時をはるか隔てた今、当然のような感覚で平和を享受できている傲慢さに首を垂れる。大尉の遺児・・アン・マリーが「ママに帰ってきてほしい」と呟く。戦火の勇気への代償が金銀でピカピカ いかに輝こうとも人間を無理やり極限状態に置いた残酷な悲劇=戦争なのだから2017/02/20
ann
23
【感想を書いていなかったので】何度読んでも戦争の不条理に泣ける。平和な日本にいて戦争モノで泣くなんて皮肉な構図。映画も良かった。この作品のメグ・ライアンが一番好き。2016/05/23
スー
14
だいぶ前に映画で観た時はそうでもなかったので油断していたらかなり良かった。サーリング中佐は誤って部下を殺してしまい苦しみ酒に溺れていく。そんな中で女性パイロットが名誉勲章に相応しいか調査を命じられるが、新な証言で事態は一変していく。調査の過程も良いですが、サーリングが少しづつ自分を取り戻し妻との絆を再生していくところと戦死したカレン・ウォールデン大尉の両親と娘が家族の死に耐えているところは泣けてしまいました。戦争は戦場に送られた兵士だけではなく、家族まで苦しめている。勇気とはなんなのか?考えさせられました2018/02/15