内容説明
グラスゴーの中心街で、鉄柵に串刺しにされた高級娼婦の撲殺死体が見つかった。被害者の爪の間から採取された物質を分析した結果、植物の組織であることが分り、これが犯人逮捕のきっかけとなった―。過去半世紀に世界を騒がせた殺人事件をレポートし、かすかな痕跡をもとに事実を積み重ねて、事件解決に貢献する法科学者たちの活躍を描く。圧倒的迫力の衝撃の記録。写真多数収録。
目次
コールガールの死(イギリス)
焼死(スウェーデン)
過剰殺人(アメリカ)
復讐(アメリカ)
鳥博士(イギリス)
亡霊(オランダ)
巡り合わせ(イギリス)
思いやりのある男(オランダ)
保険金受取人(イギリス)
ラブレター(アメリカ)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yoko
12
事実は小説よりも奇なり、とはよく言ったもの。まるで犯罪小説を集めた短編集のようですがまぎれもない実録。巻頭の写真を怖いもの見たさでチラ見してひゃーひゃー騒ぎながらの読書でした。各事件、少し端折った感はありますが、捜査官の経験による勘と、法科学者の知識と執念、そして関係者の事件解決に向けた強い思いとチームワークが解決の糸口を見出すきっかけになるのだとあらためて感じました。2016/04/14
カザリ
4
盛岡の古本屋で見つけて、帰りの車で読んだのを覚えている。震災前の陸前高田の海で松林を背景に中学生が砂浜をランニングしていた。堤防はそれなりに高く見えて、私は近くの土産物店で買ったトマトのゼリーをほおばっていた。潮風を覚えている。2012/02/05
ふじこ
3
法医学に興味がある者としてはなかなか面白い一冊だった。死体は語る、とは良く言ったものだ、とつくづく思う。中でも正しい死亡推定時間を導きだすために、蛆虫の日齢を使う方法にはなるほど、と思わされた。 しかし海外の殺人ノンフィクション作品を読むと必ず売春婦が被害にあっている。行きずりの関係だから狙われやすいのだろうけれど、危機感を持たない世のパパ活女子がパパ活(売春活動)でこれらと同様は殺人事件が起きない事を祈ります。2022/08/08
こたつ
2
【図書館】2018/02/24
きろ
1
事実は小説よりも奇なり2023/12/29