内容説明
アメリカ政府の機密情報が筒抜けになっているとしか思えない不可解な事件が続発する。米国内ではロシア海軍と交戦した駆逐艦艦長が居場所を突き止められて襲われ、イランでは諜報活動に従事する情報機関員が正体を暴かれ拘束される。一連の疑惑に繋がる壮大かつ複雑な陰謀が着々と準備される中、“ザ・キャンパス”工作員は機密情報が北朝鮮当局者に渡るのを阻止するためジャカルタに向かう。
著者等紹介
グリーニー，マーク［グリーニー，マーク］ ［Ｇｒｅａｎｅｙ，Ｍａｒｋ］
１９６８年テネシー州メンフィス生れ。メンフィス大学卒業。２００９年、デビュー作『暗殺者グレイマン』が世界的ベストセラーとなる。’１１年からはトム・クランシーのジャック・ライアン・シリーズを共著者として手掛け、クランシー没後、『米朝開戦』以降、同シリーズを書き継いできた
田村源二［タムラゲンジ］
１９４７年東京生れ。クランシーのジャック・ライアン・シリーズのほか、ボチコ『デス・バイ・ハリウッド』やフォードの文学刑事サーズデイ・ネクストシリーズなど訳書多数（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
154
ジャック・ライアンシリーズは、30年以上に渡って読み続けているシリーズです。１年ぶりの新作、まずは起の第１巻、いつもながらの始まりです。アメリカ人も、大統領がドナルド・トランプではなく、ジャック・ライアンだったら良かったと思っているんでしょうね。続いて第2巻へ、トータルの感想は、全四巻読了後に。 2019/07/18
Panzer Leader
55
アメリカ政府の重要人物の機密情報が漏れているとしか思えないような事件が多発しライアンJrの所属するザ・キャンパスにお鉢が回ってくる。他の情報機関が手を出せないような案件を取り扱うこの組織も、全世界が守備範囲のためさすがに人員が足りない。 現地工作員新メンバーを充当するが一人は「戦う客室乗務員」のアダーラ。もう一人は元デルタフォース「ザ・ユニット」指揮官。それでもたったの5人。慢性人手不足のこの組織で情報漏洩、さらにその先の巨大な陰謀に立ち向かえるのか？ 2020/03/09
翔龍パパ
32
今回の『イスラム最終戦争』でマーク・グリーニーによる著作は最後になるらしい。『レッドオクトーバー』から、かれこれ30年以上続いた『ジャック・ライアンシリーズ』も遂に終わってしまうのだろうか？何はともあれ まだ始まったばかり。個人的には『アダーラ・シャーマン』の活躍に期待しつつ第2巻へ。感想は全て読了後にしたいと思います。2019/10/02
Yunemo
30
「欧州開戦」以来2年ぶりのジャック・ライアン・シリーズ、とは言ってもジュニアに焦点は移ってますが。でも大統領としての決断が本作ではどう影響してくるのか楽しみではありますが。主旋律は、米国政府の機密情報筒抜けに対する対応、もう一つはザ・キャンパスへの要因補充、この2つがどう絡み合って展開していくのか、大統領決断がどうなされていくのか、本作への興味、1巻を読む限り期待感大。それにしても、ザ・キャンパスで2人が死亡していたこと、改めて実感、それもドミニクに絡んだ2人。刹那な過ぎて。5名の組織、各人の活躍楽しみ。2020/05/10
わたなべよしお
16
なかなかいいですね。以前よりはクランシー節が薄まり、グリーニーが出てきている感じがじます。クランシーは、かつて夢中になってよみましたが、最後の方の作品は老化が激しかったですから。とはいえ、グリーニーも、あのクランシー作品を書き継いでいるわけだから、無下にするわけにもいかないでしょうしねぇ。第２巻以降、期待します。2019/06/01
