出版社内容情報
最新技術が犯罪組織に悪用されることはよくある。ビットコインがロシア権力中枢から注目されたのも、デジタル通貨が不正蓄財を国外に移す最適な決済手段だからだ った。しかも電子取引は世界中でできる。資金洗浄の摘発が難しいカリブ海のオフショア金融センタ ーにロシア人諜報員が向かった理由は? 狙いを突き止めるため、〈ザ・キャンパス〉工作部長クラークは南海の孤島に乗り込む……。
マーク・グリーニー[マーク グリーニー]
著・文・その他
田村 源二[タムラ ゲンジ]
翻訳
内容説明
最新技術が犯罪組織に悪用されることはよくある。ビットコインがロシア権力中枢から注目されたのも、デジタル通貨が不正蓄財を国外に移す最適な決済手段だからだった。しかも電子取引は世界中でできる。資金洗浄の摘発が難しいカリブ海のオフショア金融センターにロシア人諜報員が向かった理由は?狙いを突き止めるため、“ザ・キャンパス”工作部長クラークは南海の孤島に乗り込む…。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
120
昨日の第1巻に続いて承の第2巻、ヨーロッパ、カリブ海とジェームズ・ボンドは登場しませんが、007シリーズのようです。旬のビット・コインもリアルに登場して来ました。続いて、第3巻へ。トータルの感想は、全四巻読了後に。2018/08/06
Panzer Leader
43
ここまで読んできてもロシア大統領は権力や自分の財産を守るためだけに、この紛争を起こしたのだろうか、それとももっと深遠な理由があるんだろうかがまだ分らない。それにしてもトランプは理想の大統領像のジャック・ライアンとは全くもって似通っていないのが悲しい現実。まだまだ若いものには負けないジョン・クラークが、お気に入りの「戦う客室乗務員」アダーラと共に登場して一波乱ありそうでまだまだ目が離せない。2019/04/10
chiseiok
35
書店カバー外して気づきましたが、『欧州開戦トム・クランシー』っていうのが正式タイトル?で、著者がマーク・グリーニー…故クランシー氏へのリスペクトって事なのかな。そいえば有川浩さんの『図書館戦争』後半に登場した米巨匠作家はクランシーさんがモデルだとなんかで見た記憶が。事件同時多発でどんどん緊張高まる第二巻、順調に盛り上がって参りました。仮想通貨での資金洗浄なんか巨匠が存命ならばいち早く作品に取り入れたでしょう。その辺りグリーニーの執筆スタンスが良い感じに熟れてきたなと感じさせます。今月末の完結編二冊楽しみ。2018/05/19
翔龍パパ
32
ガス貯蔵所爆破を皮切りに軍事攻撃等が続発し派手な展開となった1巻とはうって変わり、2巻に入りヴォローディン大統領の陰謀が徐々に明らかになってきた。自らの政治的生き残りと個人資産隠匿のため、密かに策略を企てる。その手法がなんとビットコイン❗少し前、ビットコインが大量に消えて無くなり大騒ぎになった事があったが、ひょっとしてあの裏では大きなマネーロンダリングがあったのかもしれない……な~んて思えてしまう。暫く現場に出ていなかったジョン・クラークも動き出し、ストーリーは徐々にクライマックスに向けて3巻へ進みます。2019/02/21
Yunemo
31
1巻での伏線が徐々に繋がっていきます。それにしても国家対国家じゃなく、露大統領のいわば個人的事情から、と想うとやり切れませんね。マネロンのためにビットコイン、デジタル通貨に目を付けての展開、まさに現実的に降りかかってる問題。最新技術を負の展開で利用する。現実にも飛びぬけた金額がいともあっさりと消滅、あったばかりじゃありませんか。ザ・キャンパスのクラークが動き始める、この展開が楽しみに。ここまで、ジュニアの行動が空回りの感、解決に向けてどういう行動をとっていくのか、いよいよ佳境に入る3・4巻に興味集中です。2018/06/03