内容説明
太平洋戦争中、米国海兵隊は〈日本人に解読できない暗号〉としてナヴァホ族の言葉を使った暗号を採用した。各隊には通信員としてナヴァホの兵士が同行し、彼の安全を守るために精鋭の海兵隊員の護衛がついた。その任務はただ一つ、暗号の秘密を守ること、いかなる犠牲を払ってもナヴァホの兵士が生きて敵の手に渡るのを阻止すること…。名誉と友情に引き裂かれる、男と男の魂のドラマ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うたまる
1
「あなたの言うとおりです、ジョー。ぼくは日本人そっくりです」・・・第二次大戦の太平洋戦線で活躍したコードトーカー(暗号通信兵)の物語。本書で初めて知ったが、米軍の暗号はナヴァホ・インディアンの言語を基に作られていたそうだ。文献に一切記述されない言語なので、日本軍は最後まで解読できなかったという。アメリカナイズドしてもナヴァホの伝統を守って生きても、馬鹿にされ差別されたインディアンたち。白人に協力して自分たちに似た顔の日本人と戦うことについてどう思っていたのだろうか。ハリウッド的美談では何も分からない。2016/09/15
NOB
0
映画みてから。 タイトルが秀逸‼2017/01/24
丰
0
「あと何発残っているんだい?」2010/05/31
Ryosuke
0
竹2008/09/27
菊川ねこじ
0
ウインドトーカーズはナバホコードトーカーズの護衛で彼らが捕虜になる場合は殺す役割がある。多くの部下や友達を失い、戦場で生きるしかないウインドトーカー、エンダーズは懊悩する。ナバホのコードトーカー、ベン・ヤージーと心を通わせ友情を感じてしまったからだな。対峙する敵は日本兵でなかなか複雑な気分になる。現実の世界は、戦争せず済むように選択していかなければならない。2024/08/09