内容説明
友人と会社を共同経営するマール・ケイトンが、出張先のモテルで射殺体となって発見された。警察は自殺と断定。しかし自殺では保険金が支払われない。マールの妻パットに提訴を依頼された弁護士エリクソンは調査の結果、奇妙な点に気づく。これは他殺ではないのか。犯人は?動機は?―元検屍官の著者が豊富な知識と経験を駆使して描く異色ミステリー。全米探偵作家クラブ賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hit4papa
33
モーテルで発見された会社社長の射殺体。現場の状況から事件は自殺の方向で片付けられようとするが、未亡人とその愛人で社長の共同経営者は、それでは保険金が支払われないことに気づく。二人は他殺を主張し法廷で争うことにした・・・タイトルから想像する医療ミステリとは違って、遺産相続に関わる保険屋と遺族のすったもんだがストーリーの本筋。関係者それぞれの思惑が絡んで、いかにもアメリカ的に展開しますが、法廷ものとしても、謎解としてもイマイチ。コミカルさ伝わってきませんが、風刺ものとして読むべきかもしれません。【MWA賞】2017/11/18
bapaksejahtera
12
フロリダのトマト栽培業者が出張先で短銃で死ぬ。現地では即座に自殺と処理され、遺体は即座に防腐処理された上でフロリダに送られて早々に埋葬、葬儀が行われる。フロリダではこれに先立ち業者の妻と共同経営者が故人に対して死亡保険を掛けたばかりであった。以降保険金の支払いを拒否した保険会社側との民事裁判が開始される。粗野でフィジカルな男たちと淫奔な女達、更にこの時とばかりにはやる弁護士が主な登場人物。途中遺体の処理やら墓所発掘後の解剖やらグロテスクな描写があるが喜劇的な進行である。裁判劇中心だが飽きの来ない展開だった2022/07/03
ゆきまる
1
誰が、どのように殺人をしたのか。よく判らない結論だ。途中経過は判るのだが・・・。2017/02/12
丰
0
19961101