出版社内容情報
メイン州の島の沖で七つの遺体を乗せたヨットが見つかり、発見者のイズレルに容疑が向けられる。彼には実父殺害の過去があった。一方、隣の島では少年ライマンが、父親の暴力に耐えかね逃げ込んだ廃屋で、手斧を持つ謎の娘と遭遇していた。それぞれに孤独な三つの魂は、やがて船上の殺害事件と深く関わることに……。S・キング激賞の気鋭が圧倒的筆力で描き上げた感涙のミステリー・ドラマ。
【目次】
内容説明
メイン州の島の沖で七つの遺体を乗せたヨットが見つかり、発見者のイズレルに容疑が向けられる。彼には実父殺害の過去があった。一方、隣の島では少年ライマンが、父親の暴力に耐えかね逃げ込んだ廃屋で、手斧を持つ謎の娘と遭遇していた。それぞれに孤独な三つの魂の邂逅は、船上での惨劇の真相を解き明かすのか?!S・キング激賞の気鋭が圧倒的筆力で描き上げた感涙のミステリー・ドラマ。
著者等紹介
コリータ,マイクル[コリータ,マイクル] [Koryta,Michael]
1982年インディアナ州生れ。2004年に弱冠22歳で『さよならを告げた夜』を発表し、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)のエドガー賞新人賞にノミネート。その後、『夜を希う』(’08年)でLAタイムズ最優秀ミステリー賞を受賞
越前敏弥[エチゼントシヤ]
1961年生れ。英米文学翻訳家。東京大学文学部国文科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
オーウェン
53
メイン州の島で7つの死体の乗せたヨットが発見される。 発見者のイズレルに疑惑の目が向けられる。 なぜなら彼は父を殺して15年服役していたからだ。 隣の島では父の暴力に耐えている少年ライマンが謎の娘と密かに会うことに。 違う場所で起こる出来事が次第にリンクし始めるとき、事件の真相が分かってくる。 最初はイズレルに疑惑の目が行くが、少年少女の写真を持っているなどの点が、ライマンと少女の繋がりを知る。 脱出させるためのイズレルの行動が胸を打つ仕上がり。2025/10/08
しゃお
32
イズレルが発見したヨットに残された7つの死体。序盤は父殺しで15年間服役していたというイズレルが、メイン州警察の警部補サラザールと何かしら関りがある様子が仄めかされている様子でもって静かに物語を牽引します。やがて父に虐待されている少年ライマンと謎の娘が登場すると一気に転がりおぞましい真実が浮かび上がってきます。思いのほか死体が増える結果になりましたが、あの展開にもっていくためだったのと納得すると共に、イズレルが海を感じる様子にはグッとくるものが。また、少年ライマンの跳ぶ姿はなんとも鮮やかでした。2025/09/23
M H
24
ヨットで上院議員候補ら7人の他殺体が発見される。疑いを向けられたのは第一発見者のイズレル。彼には父を殺した前科があった。ここに別の島で父から虐待を受けている少年が手斧を持った娘に出会うストーリーがどう交錯するのか。5部構成で最初はゆっくり、最後は怒涛の展開が待っている。殺人事件の犯人以外にもほのめかし、謎を絡めつつ、法を犯したイズレルが一人の”An Honest Man"であろうとする物語として読んだ。傷だらけの人間讃歌。2025/10/30
もも
5
映画を見ているかのような読書体験でした。特に第5部はずっとドキドキしながら読みました。2025/10/19
たけのうみ
1
42025/10/03




