出版社内容情報
身に憶えのない殺人容疑で有罪判決を受け、22年間服役している黒人死刑囚クインシー。絶望の淵にいた彼が頼ったのは、〈ガーディアン・ミニストリーズ〉だった。専任弁護士ポストは、国中を飛び回り証人の確保に奔走する。だが、冷酷な真犯人グループは証拠を隠蔽し、弁護士を殺めることも厭わない連中だ。冤罪死刑囚を救い出そうとするポストの決死の闘いの末、決着は最後の法廷の場へ――。
内容説明
身に憶えのない殺人容疑で有罪判決を受け、22年間服役している黒人死刑囚クインシー。絶望の淵にいた彼が頼ったのは、“ガーディアン・ミニストリーズ”だった。専任弁護士ポストは、国中を飛び回り証人の確保に奔走する。だが、冷酷な真犯人グループは証拠を隠蔽し、弁護士を殺めることも厭わない連中だ。冤罪死刑囚を救い出そうとすポストの決死の闘いの末、決着は最後の法廷の場へ―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
stobe1904
28
【リーガルサスペンス下巻】下巻に入り緊迫感とスピード感を増していき、終盤は一気読みとなった。この作品は劇的な法廷シーンやミステリとしての謎解きではなく、重い再審の扉をこじ開けていくところがメイン。場面ごとのつなぎや切り替えに粗さがあるのは良くも悪くもグリシャムの特徴だが、この作品ではそれが読者をがっちり掴むようにうまく機能している。アメリカの法制度の欠陥のため冤罪に苦しむ服役囚を危険を顧みず無報酬で救済に奔走するチームガーディアンの姿に胸が熱くなる作品だった。★★★★☆2022/02/02
だまし売りNo
26
地道な活動によって冤罪が明らかになる。 2022/12/19
わたなべよしお
25
下巻からはテンポが上がって、なかなかの面白さでした。あえて言わせてもらうと、何か軽いような。細部に凝って緻密に組み立てたというのではなく、そこそこの材料をペンの力で書き切ったというか、そんな感じがしました。まあ、楽しんだので、良いとしましょう。2022/02/16
K
21
これが実話を元にしているということにびっくり。冤罪で死刑になりかけたり20年以上も刑務所に入っていたり。どうなるかと思ったけどラストに向けて爽快感たっぷり。でも流石にいくらか報酬貰っても良いのでは。2022/03/14
Totchang
13
下巻では連邦捜査官が関与するようになってどうやら正義は存在すると思わせる展開が続き、「そうきたかと」大団円に満足満足。だが作者あとがきを読んで驚いた。本書は実話に基づくのだと言う。調べてみたらcenturionのウエブサイトもちゃんとあるではないか。そこにはこんな記載がある。 Since 1983, we have freed 67 men and women who were serving life or death sentences for crimes they did not commit. 2022/03/13