内容説明
次の長者番付は何位だろう？ニューヨークに豪華マンション、自家用ジェットに美術品オークション。巨大企業グループ総帥トルドーの栄華は天井知らずだった。自社工場をめぐる損害賠償訴訟で敗北するまでは。土壌汚染。水道水に発ガン性物質。株価暴落。若き弁護士夫妻にしてやられた男は州最高裁での反攻を期すが―。司法制度の盲点を突く問題作、骨太のリーガル・サスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nakanaka
57
大企業による水質汚染で大量のガン患者を出し「キャンサー郡」と揶揄された地域。被害者による訴訟で4100万ドルもの損害賠償を求められあの手この手で裁判をひっくり返そうとする企業側と被害者救済と自身の生活が懸かった弁護士側との闘い。様々な人々の思惑が交錯し面白かったです。下巻で被害者側が泣き寝入りする展開になるとは思えませんがどんな山場があるのか楽しみです。2024/01/12
すたこ
31
★★物々交換で手に入れた本。洋物はほとんど読まないのだけれど、せっかくだから。しかし、辛かった。。。横文字の名前は覚えられないし、睡眠薬でも仕込んであるんじゃないかと思うくらい、すぐに眠くなって読めない。つまらないわけじゃないけど、どうにも合わない。㊦を読むか迷いどころ。2015/11/24
void
3
【★★★☆☆】大企業が汚染物質を好き勝手垂れ流した公害訴訟。裁判に負けたら上訴審で勝つために最高裁判所の構成（＝メンバー）を変えるという方向にいくのがアメリカだなぁと。まあ実際選挙制なのもあるし、人物像に対するネガキャンが強いのから金に物言わせやすいのも政治選挙と同じか。一審確定からそれを受け止める両陣営、周囲の様相、そして舞台はロビイングに対抗馬擁立と水面下ですすむ「政治」戦へ、という上巻。2013/10/12
たぁ。
3
生活環境が変わり、読書する時間がとれなくなってしまいました。通勤電車の中だけの読書。一気に読むことができず、面白さ半減です。はがゆい～2013/07/19
ジャッキー
3
よく計算され、構成された小説。随所に環境汚染、企業責任、巨額の賠償、裁判官選挙、さらには裏社会の組織など多くの事項がちりばめられていて、読むには全く退屈しない。半日で上巻を読み終えたので、早速、下巻を読むことにしよう。最後の結末を楽しみ。2012/01/22
