内容説明
2037年ヨーロッパは強大な経済力を誇っていた。世界で初めて人間のクローンの大量生産に成功したからだ。人間の姿をしながら頭脳の機能だけもたないヒト・クローンは、あらゆる産業に需要があり、そこからもたらされる莫大な利益は世界中から狙われていた…。集められた情報の断片から、ジグソーパスルのように浮かび上がる壮大な陰謀の構図。近未来世界の恐怖をスリリングに描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kanamori
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☆☆2013/09/23
銀木犀
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スパイの報告書のような謎の形式でかかれた本。話の概要をつかむまでとてもわかりづらい。知能を持たないクローンの開発に成功した未来世界で、その開発者の博士の謎の死や、クローンを利用した売春事件、謎の組織が絡んで・・・と話が展開していく。結論にも絡んでくることだけど知能を持たないで、都合良く医療や労働に使えるクローンなんて人道的に可能なはずないだろうと。そして最後には主人公をスパイしていた黒幕も明らかにはなるんだが、その展開が急なうえ、主人公がああなる結末はちょっとないと思った。2010/09/17
慧
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★★★