新潮文庫<br> 愚者の街〈下巻〉

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新潮文庫
愚者の街〈下巻〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 400p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102403129
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

元悪徳警官、元娼婦に、元秘密諜報員。街を丸ごと腐らせる計画を託されたダイたちは、賭博や買春を黙認し賄賂を受け取る警察や風紀犯罪取締班の不正を訴え、スワンカートンの要人たちを次々に排斥していく。弱体化した街には各地のマフィアが群がり、かくして悪党どもの凄惨な共食いがはじまる――。予測不能な展開に一癖も二癖もある輩たち。濃密なる?悪の神話〟も、ついにクライマックス!

内容説明

元悪徳警官、元娼婦に、元秘密諜報員。街を丸ごと腐らせる計画を託されたダイたちは、賭博や買春を黙認し賄賂を受け取る警察や風紀犯罪取締班の不正を訴え、スワンカートンの要人たちを次々に排斥していく。弱体化した街には各地のマフィアが群がり、かくして悪党どもの凄惨な共食いがはじまる―。予測不能な展開に一癖も二癖もある輩たち。濃密なる“悪の神話”も、ついにクライマックス!

著者等紹介

トーマス,ロス[トーマス,ロス] [Thomas,Ross]
デビュー作『冷戦交換ゲーム』(1966年)でいきなりMWA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀処女長篇賞を、『女刑事の死』(1984年)では同最優秀長篇賞を受賞と、二度の栄誉に輝いている。レイモンド・チャンドラー同様に40歳を過ぎてから作家デビューを飾った遅咲きの玄人作家で、予測不能の複雑なプロット、傍役まで疎かにしない魅力的なキャラクター造型は、他の追随を許さない(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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W-G

244
下巻の中盤あたりからようやく火がついてきたと思ったら、一気に燃え上がってすぐに終わった。途中、退屈で読むのが苦痛なところもあったが、読後感は悪くはない。キャラクターたちを使いきれずにもて余した点は目につくものの、典型的な終わりよければすべてよし。いらない背景設定はカットして、キャロルやネセサリーとの絆が深まっていくような描写をもっと増やしたほうが面白くなった気がする。ベヴァリーのエピソードもほとんど物語に関与せず、この手の作品で重要となる、主人公まわりの女性陣が機能しなかったのは痛い。2024/01/03

ずっきん

67
街をひとつ腐らせるという奇妙な仕事を請負ったのは、諜報部をクビになったダイ。コンゲームが、無機質な語りでテンポよく展開。そのスタイリッシュさは気障でさえある。だがしかし、貪るように読んでしまう。ちょっとした場面に心情を嗅ぎ取り、苦悩も喜びも共有してしまう。それもこれも、たっぷりと描かれた波乱万丈の来し方があってこそ。初読だったけど、すごいわ、ロス・トーマス。『語り口ひとつで、何の役にも立たないものを見事に売りつけてみせるのが、小説の至芸』解説のこの一文に尽きる。欺くには、緻密なディテールと大胆さがなくては2023/10/28

藤月はな(灯れ松明の火)

54
汚職警官の過去の罪の暴露を皮切りに支配者たちの栄華は崩壊し始める。空席になった街の権威を巡り、野心家や犯罪者は共喰い状態に陥る。そこにルシファーの因縁の相手がしゃしゃり出て・・・。『ザ・ボーダー』では権威の座を巡る共喰いは市民への被害が及ぶ事を描くが、こちらでは描かれていない。それは物語として分ける事で読者の興味をルシファー達の動向へ専念させる為か。とんでもない事をした人物がただの神への狂信と薬を決めるとただの露出魔なのにうんざり。一方で心を死なせるしかなかったルシファーを鼓舞するスモールデンの言葉が熱い2023/09/30

路地

45
主人公の経歴や舞台説明の多かった上巻と打って変わって、腐敗した街の実力者たちの化かしあいの連続に興奮して読んだ。あまりにあっさりとしたオーカットの退場には驚いた。頭脳戦と暴力が入り混じった攻防と、おしゃれにさえ感じる皮肉の聞いた会話のやり取りが良い塩梅な一冊だった。2024/03/13

Shun

39
後半では街から悪党どもを一掃するため本格的に謀略が開始されスパイ小説としての面白さがいや増す。元諜報員の主人公に計画を依頼しに来たコンサルタント曰く、街を綺麗にするにはまずは腐らせるべし。男の元に集った元悪徳警官や元娼婦たちと周到な計画を練り、いよいよ諜報のプロによる騙し討ちが炸裂。悪徳の街を牛耳り甘い蜜を啜ってきた要人たちの悔しがり喚く姿は痛快だ。一人また一人と悪党の大物を街から排除し、次の一手は何かと最後まで楽しませてくれた。ちなみに主人公は名をルシファー・ダイという。これだけ適任な男はいないだろう。2023/12/17

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