新潮文庫
56日間

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  • サイズ 文庫判/ページ数 576p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102402214
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

新型コロナウイルスが猛威をふるうなか、ダブリン市内の集合住宅で身元不明の男性の遺体が見つかる。遡ること56日、独身女性キアラは謎めいた男性オリヴァーと出会っていた。関係が深まるにつれ二人には、互いに明かせぬ秘密があるとわかるが……。遺体発見の現在と過去の日々を交互に描き、徐々に明かされる過去。そして待ちうける慟哭のラスト。コロナ禍に生まれた奇跡のサスペンス小説。

内容説明

新型コロナウイルスが猛威をふるうなか、ダブリン市内の集合住宅で身元不明の男性の遺体が見つかる。遡ること56日、独身女性キアラは謎めいた男性オリヴァーと出会っていた。関係が深まるにつれ二人には、互いに明かせぬ秘密があるとわかるが…。遺体発見の現在と過去の日々を交互に描き、徐々に明かされる過去。そして待ちうける慟哭のラスト。コロナ禍に生まれた奇跡のサスペンス小説。

著者等紹介

ハワード,キャサリン・ライアン[ハワード,キャサリンライアン] [Howard,Catherine Ryan]
1982年、アイルランド・コーク生れ。小説やノンフィクションの自費出版を経て、デビュー作『遭難信号』(2016年)がCWA新人賞(ジョン・クリーシー・ダガー)、翌々年発表した『The Liar’sGirl』は、MWA最優秀長篇賞の最終候補に選ばれる。さらに『The Nothing Man』(2020年)もCWA賞イアン・フレミング・スティール・ダガーの最終候補となった

〓山祥子[タカヤマショウコ]
1960年、東京生れ。成城大学文芸学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タツ フカガワ

71
コロナ禍に揺れるアイルランドのダブリンで、集団住宅の一室から男の腐乱死体が発見される。事件性はあるのか、という捜査の現在から遡ること56日前、IT企業に勤務する女性キアラと建築技術者のオリヴァーは、スーパーのレジに偶然並んだことがきっかけで恋に落ちていく。が、二人はお互い話すことのできない秘密を抱えていた。その秘密が現在と過去を行きつ戻りつしながら徐々に明らかになっていくミステリーで、作者のミスリードに見事に嵌まりました。ただ真相に届かない担当刑事二人の存在の軽さは残念だった。2024/12/13

巨峰

58
時系列で並べたらたいしたことない話だけど、並び替えるというテクニックで読めるようにしたもの。何回も時制が巻戻り、繰り返されるのでちょっとメンドクサイ。コロナ禍の記憶としては価値がありその空気や感じたことに共感できる部分もたくさんあるから、完全否定ではないです。2024/07/17

stobe1904

47
【コロナ禍のサスペンス】舞台はアイルランドのダブリン。コロナ禍での出会い、ロックダウン時に同居を始めたオリヴァーとキアラの2人だが、同居するうちにふとしたことからお互いに対して疑念を抱く2人に不穏な空気が漂い始める…。過去と現在を行ったり来たりしながら事の真相に迫る手法は真新しくないが、そこにコロナ禍の先の見えない閉塞感が加わることで今の時代の新しいサスペンスとなった感じがする。それほど大きなサプライズはないが、ストーリーもシンプルで手堅いサスペンスだと思う。★★★☆☆2022/12/25

ぐうぐう

39
コロナ禍は一過性のものであり終わってみれば誰もそんなことを思い出したくないはずだから、このパンデミックに関する物語は書かないとする小説家と、かたやコロナウイルスによるパンデミックという体験から逃れられる作家は一人もいないはずとする小説家がいる。キャサリン・ライアン・ハワードは、後者の小説家だったようだ。とはいえ、本書はパンデミックについて書かれた小説でもなければ、コロナウイルスについての小説でもない(それはあくまで背景に過ぎない)。(つづく)2022/10/13

Shun

37
コロナ禍で集合住宅の一室から身元不明の遺体が発見され、そこから過去に遡る56日間には何が起きていたかを軸に物語は進行していきます。舞台はまさに新型コロナウイルスが猛威を振るい始めた頃のダブリン、そして事件発覚の56日前に二人の男女が出会ったことがこの事件に深く関わってくるようだ。現在と過去、そして話は男女の側から交互に描かれ秘密が徐々に明らかとなる手法はサスペンスそのもの。発端となる56日前の偶然の出会いから二人の素性や過去が明かされる度、前章で描かれた場面に違う意味を与え、最終的に結末の慟哭へと繋がる。2022/10/11

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