内容説明
パイオニアズのスーパー・ルーキー、デイモンがついに完全試合を達成。スタンドの熱狂は最高潮―だがこれは、冴えない中年会計士ヘンリーの頭の中だけにある架空のプロ野球リーグ、ユニバァーサル野球協会の話。まじめ一筋の彼の唯一の趣味が、この精緻きわまる野球ゲームなのだ。しかし、そこで起きた大事件がヘンリーの人生を狂わせはじめる…。愛と優しさに満ちた現代のおとぎ話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まふ
96
ドジャーズWBA優勝の日に読み上げた。偶然とはいえ、絶好のタイミングだった。会計事務所の冴えない事務員である主人公ヘンリーが作り上げたメジャーリーグのシミュレーション世界の中で実物そっくりの仕掛けがサイコロによって動かされていく。同僚も興味を持って参加してみるが本人の気合に圧倒される。いつの間にか架空のゲームの世界が「現実」となってしまい、ヘンリーは解雇されてもはや現実世界は消え去っている…。⇒2025/11/02
kokada_jnet
65
色川武大が少年時、まったく同じゲームをしていたのは、有名な話。彼は、架空の映画界も創造し、裏幕スタッフの出世やら何やらも、サイコロで決めていた。2023/09/27
kazi
26
なにか野球が出てくる小説が読みたくなって再読しました。小説の冒頭、マウンドに立つデイモン・ラザーフォード。かつての大投手ブロック・ラザーフォードの息子は歴史に残る快挙を達成しようとしていた。信じられない。新人投手のデビュー戦で?完全試合まであとアウト6つ。なんてこった・・、あのしなやかなピッチング!まさかあのブロックの息子が・・、話が出来過ぎてるんじゃないか?黄金時代の復活だ。期待と興奮に包まれるスタジアム。大記録を前にいま守備についている連中は小便をちびりそうなぐらいビビりまくってる。2021/07/22
多聞
19
会計士のヘンリーは野球ゲームを作り上げた。彼の脳内で繰り広げられる野球の世界に政治や経済などが追加されていき、ついにはヘンリーの日常と境界が定まらなくなっていく。本作は聖書『創世記』を思いっきりパロディにしたものであり、サイコロの目による組み合わせを目安とする万能ではない創造主のヘンリーや、脳内で膨張していく「世界」について考えてみると、色々な発見があるかもしれない。愛すべき変態クーヴァーに万雷の拍手を送らずにはいられない。2013/02/09
ライアン
18
4年前に出張中の仙台での読メオフ会で薦められ、ようやく手に入り読めた。50代のおじさんで長年続けているサイコロでの野球ゲームとそこに出てくる架空の選手、監督にいろんなサイドストーリーを膨らませ、ついには実生活にも・・・という内容。冒頭の入り方もそうだが、作品序盤を読んで「やられた感」が。ってか驚いたね、自分と同じようなことやってる人間がいるのかと。自分も高校生の頃似たようなことやってました。こんなことやってて自分は頭おかしいんじゃないかと思いつつも止められず。高校卒業するまでやってたかな。2018/04/29
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