内容説明
ネコと同居し、ヨガと中国拳法を操る、タフでクールなヴェトナム帰りの私立探偵エルヴィス・コールとマッチョな相棒ジョー・パイク。「軽い仕事」のはずだった失踪父子の捜索は映画界につきもののコカインがらみでシンジケートとの対決へ…スプリングスティーンのしゃがれ声が似合う冬のロサンジェルスを舞台に粋な探偵の生き様を描く、エルヴィス・コールシリーズ第1弾。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GAKU
61
私立探偵コール&パイクシリーズの第1作。1987年に刊行された作品。こんな作品があったなんて、今まで全く知りませんでした。読メのおかげで出会うことが出来ました。久々直球ド真ん中の、私好みの作品!解説を読んで納得。私同様、作者自身ロバート・B・パーカーが好きで、特にスペンサーシリーズ「初秋」が大好きとのこと。そういえばコールとパイクのコンビ、スペンサーシリーズ初期のスペンサーとホークを彷彿とさせる。スペンサーシリーズの中でも、特に初期の作品が大好きな私としては本当に嬉しい出会いです。⇒ 2019/08/15
Panzer Leader
58
「第140回海外作品読書会」抜群の面白さだった最新三作からデビュー作の本書へ。コールまだ若いだけにちょっと軽いし、腰も軽い。だけど社会的弱者の依頼人/女性/子供にはトコトン尽くす一本気な姿勢は好感度大。クリント・イーストウッドはしゃべり過ぎと宣うパイクも良いけど無表情に悪人を始末する様はちょいと怖い。この二人の絆や周りのキャラとの関係等語られていない物語にも興味がわくので次作以降も読んでいきたい。2019/08/28
アルラ(ただ今介護中)
27
コール&パイクシリーズ第一作。1987年刊。その頃のアメリカで「亭主がいないと一人では何もできない女性」ってホントに?(笑)ストーリーもまだまだデビュー間もないあたりでかなり荒削りだし派手だなぁ。お二人さん、一作目でこんなトコトンやっちゃって大丈夫かしら?それからポイトラスから「ハウンド・ドッグ」って呼ばれるワケは以後どこかで明かされるのかしらん。ボチボチ追いかけます。2019/06/29
chiseiok
27
期待値が高すぎたか?時代を感じさせる主人公(表紙イラスト?)のファッションや会話の空気は仕方ないけれど、もうちぃと演出に深みが欲しかった。作者がTVドラマの脚本から転身直後の作品とのこともあってか、良くも悪くも軽いB級アクションエンタメ探偵物語。それなりに楽しめたし、よくあるパターンのプロットも個人的には嫌いでは無いです。まあここからどんどん腕を上げて『容疑者』『告白』を仕上げるに至る訳ですね。でも、ウィンズロウとかルッカは初期作品からごんごん引き込まれたんだけどなぁ…。古書が安くなったなら続きも読もう。2017/06/12
しましまこ
26
ひゃあ、あまりに派手でビックリしたよ。探偵さんってもっと地味なモノかと思ってたよ。そんなにサクサク殺っちゃっていいんですか?仕置人ですか! コールのユーモアのセンスは全くわからんが、ネコの扱いはいいぞ。2017/05/20