内容説明
巡回中のパトカーの前に、突然女が飛び出した。倒れた彼女を助け起そうとした警官は、思わず悲鳴をあげた。女が頬に噛みついたのだ!二人がかりでやっと押えつけた時、女は痙攣し息絶えた。彼女は名を知られた高級娼婦だったが、続いて三人もの娼婦が不審死を逐げ、ヒューストン警察の捜査はまったく行き詰ってしまった―。不気味で特異な犯人像を描くサイコ・スリラー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ラス太
1
高級コールガールが連続で謎の死を遂げる。アルマーニのスーツを着、ジャグァーに乗る刑事が捜査を行うのだが、今ひとつその刑事の個性が光っていない。犯人についても同様で恐ろしい殺害方法で人を殺しながらその闇が伝わりにくかった。全体的にはまずまず面白かったので残念。65点。2014/09/28
レゾレゾ
0
コールガールに狂犬病ウィルスを投入する超危険なサイコパス野郎を追い詰めていくヒューストン警察チーム。犯人が狂犬病の犬の生首を解体するシーンはグロさ満点!暇つぶしにゴキブリをバラバラにしたり犬の眼球コレクションとか腐乱したネズミを愛しそうに愛撫したり部屋中真っ黒にしフランシスコ・デ・ゴヤの絵を飾ったりベビーパウダーを振りかけサンバを踊ったりキャラはいいのだが、犯人の生い立ちとか犯人の目的が散漫なのだ。ヘイドンも魅力に欠けるんだな・・2017/04/30
Steppenwolf
0
ざっと半世紀ほど前の小説でウィルスを使うサイコパスとその背後に人身売買を絡めている。主人公は,ヒューストンの刑事である。本作は発売当初少し評判になったと思われる。しかし読んでいて古さを感じた。絶版もやむを得ないかと思う。ただ著者は以前現役で小さな出版社の単行本でなら手に入る。そこそこ評価もされているようである。2010/12/11
cathy aya
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なんとなく読みにくかったのは、主人公の刑事がイマイチ暗いというか、全体に暗いというか、読んでいてすっきりしない印象がありました。犯人が犯行に使うものも、怖かったなぁ。だけど犯人の人間像がイマイチよくわからなかったし、その異常さもストーリーにはあまり出てこなかったような。主人公が抱えている心の闇のような物が、続編で明らかになってくるのかなと思いつつ、読んでいて疲れたので、続きを読む気にはまだなっていません。2013/07/01
由希
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20年以上前に身内に犯人が殺人に利用した物をネタバレされて(最近ふと思い出して結局どんな話だ、ということで読み始めた)いたので衝撃は少なかったけど、それでも恐怖感はあった。(コンタクトレンズに~が特に嫌だった) 犯人の背景を、もう少し書き込んでいればよかったのに、と思った。 後味は良くなかった。 シリーズ物の1冊目だけど、続編は多分、読まないと思う。 著者はこの本の他は別名義のようです。 ●図書館2013/05/10