内容説明
ベトナム戦争から命からがら帰還し大手通信機器会社の経営者となったチャーリー。58歳を迎えた今、自分の血筋を絶やしたくないと考えた彼は、代理母となる女性を公募する。一方、窃盗グループに関与して投獄されたクリスティーナは、突然の釈放に喜ぶが、その里には何者かの陰謀があった―。苛烈な暴力と性描写とで運命に翻弄される男女の悲劇を綴る、ロマン・ノワールの逸品。
著者等紹介
ハリスン,コリン[ハリスン,コリン][Harrison,Colin]
1960年11月27日、ニューヨーク市生れ。’88年以降は『ハーパーズ・マガジン』で編集にたずさわり、’94年に副編集長となる。編集業のかたわら執筆に取り組み、’90年に『裁かれる検察官』で小説家デビュー。現在はブルックリンに在住
黒原敏行[クロハラトシユキ]
1957年和歌山県生れ。東京大学法学部卒業。英米文学翻訳家
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