新潮文庫<br> いまを生きる

新潮文庫
いまを生きる

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  • サイズ 文庫判/ページ数 255p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784102221020
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

1959年のアメリカ。厳格な校風で鳴る東部の名門校に、新任の国語教師キーティングがやってきた。型破りなスタイルで熱っぽく詩を講じる彼に、生徒たちはとまどいながらも惹かれてゆく。クラスの有志は、キーティングが学生時代につくった秘密組織〈死せる詩人たちの会〉を復活させた。が、やがて思わぬ事件が…。自由を愛する精神と管理教育との対立を描く、感動の青春学園ドラマ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mariya926

99
父親や教師の言葉が絶対的だった時代に、国語教師が現れて「今を生きろ」「自由」を子どもに教える物語。ただ後書きにもありますが、あまりに強いメッセージと性急だったので、悲しい結果をもたらします。学生たちが自分を取り戻す中でのイキイキとした描写が魅力的です。でも自由を与えると異性に飲めり込んだり、規律を破るのが人間の性なんだなぁって思いました。今の時代のようになるのですね。厳しく躾られている方が優しくて思いやりがあるのは皮肉ですね。2024/03/15

たか

47
伝統的な校風を誇る名門校、厳格な親、自由を求めながらも束縛される生徒、そんな中、型破りなスタイルで熱っぽく詩を語る新任教師がやって来る。 学校の教育はいかにあるべきかを問いかけるが、理屈抜きに楽しめる作品。 古き良きアメリカの青春小説。ロビン・ウィリアムズ主演の映画も面白かった。C評価2018/02/02

ちび\\\\٩( 'ω' )و ////

45
題名に惹かれて。初読。映画未鑑賞。厳格な校風を重んじる高校にやって来た、型破りな講義をする新任の国語教師と学園生達の、詩あり恋愛ありの青春学園ドラマ。重みのある内容を期待して読んでいたのだが、軽いタッチで流れは進み、内容は良く、纏ってはいるが強弱があまりなく、引き込まれ感は弱かった。校則を侵してまで洞窟で開く秘密の○○会はどうなんだろう?と疑問を持って読んでいたが、結局それが原因で、、、。アメリカ版「家庭にまでは入っていかない、型破りな講義をするライトな金八先生」という感じでした。映画のほうが良いのかな?2017/02/01

のせ*まり

36
まさかのラストにびっくりして一気に読んでしまった、、勝手に爽やかやHAPPYエンドだと思っていたから、変な汗をかいてしまった。。 きっと10代で読んだから生徒側の気持ちが痛いほど染みたと思う。大人になった今読んでみると、これはキーティング先生の挫折の物語でもあるんだなと切なくなった。教育って何歳になっても挫折からなにかが生まれるのかもしれない。2018/05/25

あきあかね

29
これまで数多の映画を観てきたけれど、ラストシーンの素晴らしさという点では、『いまを生きる』に匹敵する作品は少ないように思える。英語の勉強のため、日本語訳を横に置いて少しずつ味読するに相応しい洋書を探していた時、綺羅星のような詩が散りばめられた本作を思い出した。 アメリカ北東部ヴァーモントの鮮やかな紅葉、透き通った冬の空気。その豊かな自然の中に佇む寄宿制の名門校ウェルトン·アカデミー。厳格な校則で縛られ、名門大学への進学のみに至上の価値を置く学校に、型破りの教師キーティングが赴任することで物語が動き出す。⇒2021/01/14

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