内容説明
新たな伴侶を探すべく、タイで開催されるヴァンパイア仲間の集会に出かけたミリアム。ところが、仲間はすでに全滅させられ、危険を察知した彼女は慌てて姿を消す。一方、逃げ延びた敵の存在を知ったCIA対ヴァンパイア捜査班のポールは、仲間への警告に向かったミリアムをパリへと追う!孤高のヴァンパイアと人間との壮絶な闘いを、空前絶後の想像力で描いたハイパーホラー。
著者等紹介
ストリーバー,ホイットリー[ストリーバー,ホイットリー][Strieber,Whitley]
1945年テキサス州サン・アントニオ生れ。’78年、大狼による連続殺人を描いた『ウルフェン』で小説家デビュー。次いで’80年に『薔薇の渇き』を発表。映画化されて話題を呼び、一躍人気作家となる。以後、ホラーやサスペンスを中心に執筆を続けるが、自身のUFO遭遇体験記『コミュニオン』(’87)が論争を巻き起こし、UFO研究家としても著名になる
山田順子[ヤマダジュンコ]
1948年福岡市生れ。立教大学社会学部卒業
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感想・レビュー
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アカツキ
10
「薔薇の渇き」続編。人間と親しく付き合うミリアムは同族たちから快く思われていないものの、子供を得たいミリアムはタイで行われる一族集会に参加しようとするが、荒れた部屋を見てアジア圏の同族が全滅したことを知る。他の同族たちに警告しようとするが…。ヴァンパイアたちをあっさり殲滅しちゃうとか人間強すぎない?ちょっとつまらない。表紙のイラストはミリアムのイメージぴったり。3作目完結編は未翻訳。2019/11/13
miroku
5
まあね・・・悪い予感はしていたのだけれど・・・、あかんではないですか・・・。2010/10/05
朱音
2
また前作を読まずに読んでしまったが、ストーリー的にはわからないということはなかった。吸血鬼ものってなにか魅かれるところがあるよね。永遠と破滅を求める、みたいな。読んだ後に表紙絵の挑むような眼差しを見て、ああ、こんな感じだなと。2010/04/15
小竹
1
20世紀を生きる吸血鬼の物語、再読。カトリーヌ・ドヌーヴ、デイヴィッド・ボウイ出演の映画「ハンガー」原作「薔薇の渇き」続篇。面白かった。 伴侶を探すため、100年に1度の同族集会【コンクラーヴェ】の開かれるチェンマイを訪れた吸血鬼ミリアム。しかしそこで彼女が見つけたのは、アジアに住む一族壊滅の痕跡だった。各国政府による秘密裡の吸血鬼殲滅作戦をかわし漸くNYに戻ったミリアムの前に、CIAの吸血鬼ハンター・ポールが現われ…。作中、吸血鬼の始原の説明は論理的でいい。但し彼らの不死性の説明にはなっていないが。2017/08/12
くろなんとか
1
人間を美味しくするために、自分に似せて品種改良してきたヴァンパイアたちこそがある意味神である。しかし、人類は科学を武器にヴァンパイアを追いやってしまったという筋書は、まさに神話が科学にその座を明け渡した現代と重なっている。ヒロインとその子供がどうなるのか気になる。そしてサラたん可哀想…。2013/12/07