内容説明
トッドの懸命の捜査にもかかわらず、ジャレッドの行方はつかめない。立ちはだかるのは正体不明の大物ジェネシス。同じ頃、財団の過去を調査していたアンドレアも、この闇世界の大立て者に行き当たっていた。ジャレッドの拉致、ジェネシスの正体、巨大財団の真意―すべての謎がひとつになり、驚くべき真実が明かされる。“ラドラムの奇跡”と呼ばれた巨匠最後の傑作。圧巻のラスト。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Dai(ダイ)
21
ストーリー自体は最高のエンターテイメント。だが、十分推敲される前に出版されてしまったのか全体に冗長過ぎてもたつき感を持ってしまう。最後に登場する黒幕?ラスボス?の正体とエンディングは良かった。惜しいところで傑作になり得なかった作品。何にせよこれがラドラムの最期の作品で今後新作が読めないのは寂しいものである。2015/05/21
wang
3
色々な組織に侵入するエージェントの最高の技術はすごいけど何カ所も同じ技術(混乱させる)の繰り返しでマンネリ。それなら一カ所だけにするかバリエーションつけるかしてほしかった。全世界に指示できる恐怖を作り上げる過程がないと嘘っぽい謎解きだし。主人公たちも結局何をしたかったのかうやむや。後に行くほど尻すぼみで残念。2011/03/06
カザリ
2
たしかに前半のおもしろさが、後半に向かうにつれて収縮しているかもしれない。いちばんつらいのは、ジャレッド先生。悪役って、どうやって描いても感動させないよなあ。あとやっぱり、冗長だったかもしれない。ほんとうは後半にいくほど、リズムを意識してバーストしてほしいんだけどなあ。2013/01/05
Evod
2
以前読んだ「メービウスの環」ではドバドバ出てたアドレナリン、今回も溢れ出しそうなところはいくつもあるのに「防波堤」が颯爽と登場し見事未然に防いでくれる。いやはやまったく波に乗り切れずにモヤモヤがたまる。それが小説の目的ではないのでさらにモヤモヤ。読みながら常に「う、うん・・・?」と首をかしげたくなること必至。その他言いたいことはいろいろあるけど、「絶版」の2文字がこの小説がいかなるものかを如実に表している。2010/02/28
夜梨@灯れ松明の火
1
図書館2017/06/04
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- 和書
- デカルトの鏡