新潮文庫
メービウスの環〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 517p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102204177
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ジャンソンらによる救出作戦は成功間際で悪夢と化した。その後ジャンソンは再三にわたって、命を狙われる。誰に、そしてなぜ狙われているのか―彼はただ逃げ惑う。そんな折、彼はジェシカというスナイパーと接触。ノバックに関する驚くべき事実を知らされる。そして、“メービウス計画”に参加したメンバーは立て続けに謎の死を遂げていた。世界規模の陰謀が静かに動き始めていた。

著者等紹介

ラドラム,ロバート[ラドラム,ロバート][Ludlum,Robert]
1927年ニューヨーク生れ。海兵隊除隊後に大学に入り、俳優、演出家、劇場主として活躍した後、’71年に『スカーラッチ家の遺産』でデビューした。卓越したストーリー・テリングで、作品はすべてベストセラーになり、“ラドラムの奇跡”と言われた。40カ国、32カ国語で出版され、総販売数は2億部に達している。代表作は『暗殺者』。2001年3月、死去

山本光伸[ヤマモトミツノブ]
1941年東京生れ。国際基督教大学歴史学科卒業後、編集者を経て翻訳家。ラドラム、マレルなど多くの翻訳を手がける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タツ フカガワ

46
執拗に命を狙われるジャンソンは、飛行機爆破で死亡したはずのノバックの元気な姿を報道映像で知る。謎が膨らむなか、自分を狙った狙撃者ジェシーと出会ったジャンソンはヨーロッパを逃げ回りながら、やがてノバックの意外な過去に辿り着く。上巻にも倍して面白い下巻です。とくにアムステルダムや国連ビルでの活劇などでジャンソンの危機を2度も救うジェシーがかっこいい。でもエピローグのあれはいかがなものか。2024/05/12

tom

18
マーク・グリーニーの「グレイマン」シリーズは、この本を下敷きにしたようなもの。ほとんど20年前の出版。物語の展開はほとんど似たようなものだから、どこが違うのかと問われたら、登場する武器についてのディテールとウンチクの量くらいと答えるだけ。でも、面白さはグレイマンの方がずいぶん上という読後感。その理由は、旬のものかどうか、それから翻訳技術が時代に合ってるかどうかくらいしか思いつかない。映画化された「暗殺者」(こちらは40年前のもの)を読むかどうか、ちょっと思案中。2021/12/11

tom

13
心に人道主義を抱えた戦闘のプロという設定の主人公が大暴れして、アメリカの危機を救うという話。ラドラムという人は、昔は、ずいぶん売れたエンタメ本を書いていて、私も楽しませてもらった。でも、エンタメ本というのは、旬があるのですよねと、エンタメ本というのは、ほとんど全部が旬を過ぎると、再読に耐えないものになってしまうのだろうなあと、しみじみと思いながら読了。2016/02/13

田中峰和

5
上巻から、ベトナム戦争時代の記憶が何度も出てきたが、きっちり伏線として回収されたので安心した。上官のデマレスト少佐の残忍さは、ベトコンにジャンソンを売り渡すという裏切り行為にまで及ぶ。ただ、ジャンソンの面前で戦争犯罪者として銃殺死刑になっていた。それが、何と生きていた。ジャンソンの目の前で爆死していたはずのノバックも死んでいないようだ。そこにメービウス計画の謎が隠されていた。国務次官だけでなく、大統領までが関わる政権の陰謀に、ジャンソンは怒り心頭。デマレストへの復讐と同時に、政権の陰謀も打ち砕いてしまう。2025/06/12

yos

3
陰謀のスケールが大きく、手に汗握る駆け引きと派手なアクションの連続である。主人公ポール・ジャンソンはただ者ではない。100ページごとに絶体絶命の危機に陥り、もはやこれまでかと思われる中、卓越した能力をフルに発揮して、迫り来る敵を鮮やかに蹴散らし、大いなる謎に迫りながら、次の目的地へと進んでいく。その繰り返しが小気味よい。プロットがしっかりしていて、最後の最後まで手を抜かない。ページをめくるのももどかしく、ノンストップで下巻を駆け抜けた。少々重めだが、ストーリーはわかりやすく面白さは一級品。2006/06/23

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