内容説明
“狼”襲来まで残されたのは30日―。スザンナの不吉な妊娠と禍々しい第四の人格の出現に不安を抱えたまま、ローランドたちはカーラのキャラハン神父に導かれて町へと到着する。人々が自ら戦いを選び取るかどうかを確かめるために。そして、語られるキャラハンの過去。彼は“現実世界”のセイラムズ・ロット、あの『呪われた町』の神父だった…。過去と現在、現実と異世界が融合を始める。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
126
この巻では主人公である女性が妊娠してさらに別の人格があらわれるということです。また私も読んだことがあるのですがすっかり忘れてしまったキングの別の作品「呪われた町」に出てくる神父が登場します。狼軍団との対決はお預けとなっています。2016/07/14
市太郎
46
興味深いキャラハン神父の長い話が中心となる中巻はしかし時代も世界も入り乱れているような感じで混乱をきたす長い巻であった。登場人物やこの世界特有の言葉等も増えて、正に誰だっけ、何だっけという状態。キャラハン神父はキングの「呪われた町」の登場人物だが、読了したのは遥か前なので繋がりについてはあまり覚えておらず。キングはやはり現実の世界を舞台にした方が面白い。神父の放浪の話はなかなか読む価値あり。しかし500ページ強延々と話を膨らませているような感じで冗長さに辟易した巻ではあった。下巻へ。2014/06/13
あっちゃん
27
キャラハン神父の過去編?この方、違う作品の登場人物?まだ未読なので、もったいないけど(読んでれば、より良かっただろう)コレはこれで面白い!それにしても皿が凶器とは、想像するとホラー(笑)さらわれていない子供達も、他の土地に…私は全員を失ったという母親の言葉は胸に響く!2016/12/08
ぐうぐう
23
『ダーク・タワー』第5部『カーラの狼』には、キングの初期作品『呪われた町』に出てきたキャラハン神父が重要な人物として登場する。セイラムズ・ロットでの出来事のその後が、キャラハンの口から語られるが、これは『呪われた町』の続編というよりかは、裏面史といった方が正しい。現実のニューヨークと中間世界の関係性と、それは重なる。中巻の終盤において、ケネディへの言及がある。アメリカ史の転機となった暗殺の日、ドアを開けてそこに行き、暗殺を阻止できれば、その後のアメリカの歴史は良い方向へ変わるとする、(つづく)2020/06/30
トムトム
16
そんなにみんな、この巻きらいなの?ガンスリンガーの中ですきなほうです。2019/08/12