新潮文庫
骨の袋〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 641p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784102193310
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

最愛の妻に先立たれたベストセラー作家マイク・ヌーナン。彼はその後毎夜の悪夢に悩まされる。夢の舞台は決まって妻との思い出が宿る湖畔の別荘。ヌーナンは吸い寄せられるように別荘へと向かった。そこで彼を待ち受けていたのは、彼の運命を激変させる一人の少女。怪奇現象が多発し、過去の忌まわしい犯罪に対して死者がヌーナンにつきまとう。絶叫ゴースト・ストーリーの開幕。

著者等紹介

キング,スティーヴン[キング,スティーヴン][King,Stephen]
1947年メイン州生れ。貧しい少年時代から恐怖小説を好む。高校教師、ボイラーマンといった職業のかたわら執筆を続け、’74年に『キャリー』でデビュー。好評を博し、以後『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを生み、“モダンホラーの帝王”と呼ばれる

白石朗[シライシロウ]
1959年生れ。早稲田大学第一文学部卒
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

105
妻を突然死で亡くしたベストセラー作家マイクル・ヌーナンが主人公の物語なのだが、その内容は実に流動的だ。妻を亡くしたことで書けなくなった作家ヌーナンが悶々とする日々を送る中、毎夜夢に登場するTRという正式名称もない町で買ったダークスコア湖の湖畔に建つ別荘へしばらく滞在し、そこで幽霊や生前の妻が取っていた奇妙な行動に出くわす。そこから更に不当に虐げられて殺害された、浮かばれない亡霊の復讐譚へと移行する、その背景にあるのは記録に残らない、だがそのことを知る住民によって語り継がれる街の黒歴史の物語であることだ。2022/08/07

散文の詞

61
まず最初に、このタイトルはいかがなものか。原題が「bag of bones」だからそのまま訳しました、的な付け方はどうにかならなかったのか? さて、本編だが、作家が愛妻を亡くし、そのためか小説が書けなくなる。彼は彼らの想い出の場所である湖畔の別荘に移り住む。その別荘内に何者かがいる。徐々に明かされていく忌まわしい過去。 と、壮大な前ふりが終わってやっと本編が始まったかなと思ったら、大富豪と揉めて下巻に続く。でも、大富豪とのやり取りが結構面白かった。 う〜ん、それにしても、タイトルが…。 2020/01/27

♪mi★ki♪

17
夏だから幽霊話を読みたくて。(キングのホラーは怖くないけど) 主人公がスランプ中のヤモメ作家なもんで、作家蘊蓄がやたらとあり、いつもに増して展開が遅い。 かったるくなってダラダラ読んだ約1月。 読むの止めようかと思ったけれど、書評見ると下巻は怒涛の展開らしいので、継続。2019/08/12

志田健治

13
久々のキング氏ですが、いいですね。じっくりと熟練されたキング節を味わうことができました。何か違和感のある町、湖、ゴーストハウス。そこはかとない孤独感、ささやかなロマンス、作家の絶望、そして湧き上がる正義感。いろいろと大好きです!タイトルも素敵ですね。作家を主人公とする作品が多いですが、中でも洗練された静けさ、一つ飛び越えた落ち着きのようなものを感じます。やはりキング氏の私生活(事故?)とリンクしているのでしょうか。読み終わって映像版観るのも楽しみです!ラルフおじいちゃんカメオ出演感激でした!2017/02/14

まさ☆( ^ω^ )♬

11
キングの作品を読み慣れてくると気にならなくなってくる、長い長い上巻の展開。しかも、本作は珍しくホラーの要素が薄めというか皆無に等しいくらい。何も知らない人が読んだらミステリか法廷ドラマになっていくのか?と思うかもね。下巻は一気に話が進むでしょうから、これからが本筋って事で期待している。2024/02/04

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