内容説明
ジョージア州の老人ホームで余生を送るポールが、生涯のなかでもっとも忘れがたい1932年の出来事を回想しながら書いているこの物語も、そろそろ終わり―ジョン・コーフィの処刑が目前に迫った時、ポールは恐るべき真実を知った。そして…。死刑囚舎房で繰り広げられた恐怖と救いと癒しの物語もいよいよ完結。分冊形式ならではの幾重にも張られた伏線と構成が導く感動の最終巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
82
【2021年色に繋がる本読書会】コーフィーがウィリアムを激しく憎む気持ちは分かるが、この結末には、いろいろともやもやしたものが残る。キングの作品では、いいことがあったあとにはその倍以上のよくないことが起こるから、コーフィーの奇跡が悪い方に動くのは予想できるのだが、コーフィーには純朴ないい人のままでいてほしかった。2021/02/19
Willie the Wildcat
54
罪と罰。(キリスト教的表現ではないですが)煩悩故の苦であり、求める”解脱”への道。ジョン/ポールvs.ジングルスが示す道標。明示的な前者の一方、暗喩的な後者。「流れ者」の解釈が鍵。一方、ジャニスとパーシーの最期に問う”奇跡”。生の証と、人間の尊厳ではなかろうか。一人背負う理想と現実の矛盾、その気持ちが涙となる。何もできないもどかしさと無力さに、思わず「それはないだろう・・・」と心で叫ぶ!原則、真実は知るべきだとは思うが、真実って時に酷過ぎるよなぁ。因みに、私は”スチームボート”の方が好きだった。(笑)2015/10/25
みや
46
息つく間もなく序盤から突っ走っていく。この展開は予想だにしていなかったので圧倒された。凄い。騒動が終えた後も、歯痒さや無力さに苛まれ続けて切なかった。物語が結末へ進むごとに、登場人物一人一人の人生の終わりを語られていくのがとても好き。回想録なので、看守、被害者遺族、関係者たちの死の様子が違和感なく差し挟まれる。病気、事故、他殺、処刑と様々に違えども、全ての人間が等しく死ぬ。誰もがグリーンマイルを歩いているのだということを、死の期限が切られた者たちの姿を見ることによって、より克明に突き付けられる作品だった。2017/07/21
催涙雨
42
なんとも筆舌に尽くしがたいひどい寂しさの伴う読後感。ほとんど喪失感に近い。いっぺんにまとめて読んでこの感覚なのだから、六ヶ月に渡って読んだ人たちはなおのことなのだろう。奇跡のような出来事がいくつ起こっても、ままならない現実は取り残される。老人ホームで記した回顧録という体裁がより一層これに対する諦念のようなわびしさを引き立てている。コーフィのような世の中にとって最も貴重な存在すら踏みつけにしなくちゃいけないのが世の定めなんて、こんな切なさをなんて言い表せばいいか、わたしにはわからない。2018/06/06
ゆのん
42
再読。最終巻まで一気によんでしまって何か勿体無い感じ。どこに居ても邪悪な人達がいる事に疲れてしまったコーフィ。ブルータスが言うように「神からの贈り物」だったのかもしれない。しかしポールが回顧録を書いてる時点で104歳というのを知ると果たしてそれは祝福なのか呪いなのか・・。愛する者の死を何度も何度も見送ることは深い悲しみと苦痛をポールに与えたのではないだろうか。老人ホームには孫たちが入所させたらしいが子供達の最後も看取ってきたのだろう。ポールにとってまさに「グリーンマイルはあまりにも長すぎる」2017/08/25
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