内容説明
まがいものの“神”になってしまったジョンの苦悩は続いた。人は誰でも将来を教えてもらいたがるが、それは決してその人に幸せをもたらさない。その上,彼にはすべてが見通せるわけではなかった。頭の一部に黒い塊=デッド・ゾーンがあって、そこにある情報は出てこないのだ。それでも彼には予知できた―有力な大統領候補者のスティルソンが、国をどこに率いていくつもりなのかを。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
136
アメリカは大統領にD・トランプ氏を選出し、2017年就任した。この実業家上がりの大統領が本書で後に米大統領となり、全面核戦争の道へ国を導くと恐れられたジョンの敵スティルマンと重なって仕方がなかった。事実トランプ大統領は北朝鮮に対して核戦争も辞さぬ挑戦的な態度を取り続けている。1979年の本書はもしかしたら今だからこそ読まれるべき作品かもしれない。実は本書のタイトル“デッド・ゾーン(死の領域)”はスティルマン選出後のアメリカをも示唆しているのであれば、目前に迫る危機なのかもと背筋に寒気を覚えるのである。2017/10/29
goro@the_booby
72
未来はバラ色となる事を考えづらいのと同じように、異能の能力を持った者は哀しい結末を迎える事が多いのだろう。知りたくない未来を知ってしまうジョン・スミスの苦悩と取り残された愛を一人見守り続ける男の哀しい物語。2017/06/30
たか
61
スティーブン・キングの超能力もの。映画化もされているが、小説の方がいい。 事故により予知能力を持ってしまったために、孤独に追い詰められ、それでも世界を救うために自分の命を賭して戦う姿が感動を与える。ラストの元恋人とのシーンは切なく哀しい。上下二巻。C評価2018/10/27
ビブリッサ
49
何度読んでものカタルシス。いつか渾身でレビューをしてみたい。今は、情の濁流に飲まれてしまってて。2017/05/22
林 一歩
47
人生はバランスシートだと思っている。平穏であれ波乱万丈であれ最終的に貸借はイーブンだ。主人公は平凡な教師。交通事故で健康な身体と恋人を失うが代わりに未来を予知する能力を得る。ただ、全てが予知できるわけではなくそこにはデッドゾーンが存在している。この設定が秀逸。全ての伏線となっている。ネタバレになるので多くは語らないが、もし過去に戻れたとして子供の頃のヒトラーに出会ったら、あなたはその少年を殺せるだろうか? このプロットの発展系が 11/22/63 なんだと思う。切ないラストだがカタルシスは得られる。2014/05/28




