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新潮文庫
半島の密使〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 472p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102181812
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

ジュンドは不条理な体制に翻弄されながらも、国家の中枢に接近しようとする。愛するものを守り抜く、青年の運命を描いた超大作。

孤児院長の息子パク・ジュンドは、美人歌手の母親を“平壌”に奪われ、その悲しみに暮れる父からは、虐待を受けて育った。14歳の時に軍に召集され、トンネル兵として訓練される。その後は日本での拉致や漁船でのスパイ活動に専念。さらに英語を身につけた後、アメリカ行きの任務を命じられるが……。不条理な体制に翻弄されながらも、国家の中枢に接近するジュンドの真の目的とは?

内容説明

孤児院長の息子パク・ジュンドは、美人歌手の母親を“平壌”に奪われ、その悲しみに暮れる父からは、虐待を受けて育った。14歳の時に軍に召集されトンネル兵として訓練を受ける。その後は日本での拉致や漁船でのスパイ活動に専念。さらに英語を身につけ、アメリカ行きの任務を命じられるのだが…。不条理な体制に翻弄されながらも、国家の中枢に接近するジュンドの真の目的とは?2013年ピュリッツァー賞フィクション部門受賞。

著者等紹介

ジョンソン,アダム[ジョンソン,アダム] [Johnson,Adam]
1967年アメリカ・サウスダコタ州生れ。現在、スタンフォード大学・英文学科の准教授。2002年に『トラウマ・プレート』を、翌年“Parasites Like Us”を刊行。その後、’12年に『半島の密使』を刊行し、’13年ピュリッツァー賞フィクション部門賞を受賞

佐藤耕士[サトウコウジ]
翻訳家。1958年生れ。上智大学文学部英文学科卒業

蓮池薫[ハスイケカオル]
1957年新潟県柏崎市生まれ。新潟産業大学准教授。’78年中央大学法学部三年在学中に拉致され、24年間、北朝鮮での生活を余儀なくされる。帰国後、同大学に復学し卒業。翻訳家として活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

227
【原書】んー、orphanって、orphanageなんじゃないの?んだし、どうして主人公を孤児院出身の設定にしたのか?...いや、書きながら気づいた!そっか、実の母親が...だからか。彼の祖国、そして独裁者への想いを表現するモチーフなんだわ。この冒険譚が、下巻(原書では1冊)でどうなるのかお楽しみ。邦訳の装丁で大損してる気がするが(笑)、恐れていたほど読みにくくはない。2017/08/17

河内 タッキー

9
限りなくノンフィクションに近いフィクションなのか、ノンフィクション風のエンターテイメントなのか?著名な賞を受賞していることから前者を期待したが、どうやら後者のようだ。しかし、そうだとしても非常に楽しめる。主人公はアメリカのドラマに出てきそうなタフなヒーローで、弱者が巨大な権力に立ち向かうところは、いかにもではあるがワクワク感はあるのではないか?2013/07/13

ロドリゲス

8
北朝鮮をかなりガチで題材とした小説を出して大丈夫なのか、と思うほど過酷かつ閉塞的な様子をリアルに表している。行動・言動の一挙手一投足に注意を払いながら臆病に暮らしている様などはノンフィクションのようにもみえる。主人公が下巻ではどうなっていくのか楽しみ。★★★★☆2017/04/05

かんやん

6
第一部は北朝鮮の工作員の話が淡々と続き、少々退屈する。フィクションとはいえ、日本人拉致のエピソードが心底腹立たしい一方で、工作員からみた日本の風景は興味深い。また、漁船に乗り込んでの無線傍受の任務で、女冒険家や衛星の無線に聞き入る挿話は、国家に人生を奪われた男の自由への渇望を間接的に表現して、切ないほど。第二部になり、物語が急展開するのだが、何が起きたかをぼかして、読者を引っ張るのは、ピューリッツァー賞受賞作にしてはあざとくはないか。真相が気になるのは確かだが。2016/05/31

わたなべよしお

5
予想外になかなか面白い。北朝鮮に住む人が世界を、そして生活、人生をどんな風に感じているのか、少し分かったような気になる。もちろん、フィクションなので、作者の想像が入ってはいるだろうが、実にリアルに描かれている。半分まで読んだが、主人公がどうなるのか、どんなストーリーが展開されるのか、全然、予想できず、思わず引き込まれている自分がいた。2013/05/31

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