内容説明
不死の妖精たちが暮らすバージーの森に、ある日突然赤ん坊が迷いこんだ!クロースと名付けられたその子どもはすくすくと成長するが、人間たちの厳しい暮らしぶりを見て森を出ることを決意。子どもたちに夢を与えるため、玩具作りを始めたクロースだが、世界には人間に嫌がらせをする怪物が跋扈していて…。『オズの魔法使い』の作者が子どもたちのために書いたクリスマス・プレゼント。Star Classics名作新訳コレクション。
著者等紹介
ボーム,ライマン・フランク[ボーム,ライマンフランク] [Baum,Lyman Frank]
1856‐1919。ニューヨーク州生れ。病弱ながらも、父親が石油業界の成功者であったため、裕福で恵まれた環境に育つ。新聞記者、演劇、セールスマン、業界誌編集者などのさまざまな職業を経て、40代で童話の創作を始める。1897年に発表した『散文のマザーグース』で注目され、1900年に発表した『オズの魔法使い』がベストセラーとなり大成功を収める
畔柳和代[クロヤナギカズヨ]
1967年生れ。東京医科歯科大学教授。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶち
112
『オズの魔法使い』の著者によるサンタクロース誕生の物語です。サンタクロースがどのようにして誕生したのか、なぜ不死なのか、なぜトナカイのソリでおもちゃを配ることになったのか、煙突から入る理由は、靴下にプレゼントを入れる理由は、クリスマスツリーの由来は.....キリスト教や宗教色を排した新しい解釈による、楽しく、そしてハッピーになれるファンタジーです。100年も前に描かれた物語が長い時を経て日本の子供たちに届いたクリスマスプレゼントのような本です。表紙の可愛らしい絵と挿絵は、『大家さんと僕』の矢部太郎です。2019/12/24
はっせー
102
クリスマスや童話・サンタクロースが好きな人にぜひ読んでほしい!すなわちそれは皆さんにぜひ読んでほしい本になっています!サンタクロース誕生をまとめた本になっていて読みやすい。読みやすいだけではなく優しくて皆さんを笑顔にする魔法がかかっている気がします。この雰囲気はクリスマスマーケットに行ってどれも可愛い過ぎてテンションが上がっているそんな感じと似ている気がする。サンタクロースという魔法がかかるクリスマス。年に1度のためにこんなに盛り上がるものは他にない。そんなクリスマスの本を読めて本当に良かった!2022/12/24
シナモン
97
妖精たちが暮らす森に迷い込んだ赤ん坊が誰もが知るサンタクロースになるまでーサンタクロース生い立ち、人生を紐解く物語。「そうだったんだ〜」の連続と「サンタクロースも一人の人間なんだな」という感慨🎅可愛らしい矢部太郎さんの絵にもほっこり。クリスマスシーズンにぴったりの一冊でした。 2024/12/24
★Masako★
80
★★★★「オズの魔法使い」の作者が、サンタクロースの生涯を温かく優しく描いた作品♪不死のものたちが住む森に捨てられていた人間の赤ん坊。彼は「クロース」と名付けられ、美しいニンフに育てられる。ある日初めて人間の厳しい暮らしぶりを見て、森を出ることを決意。「人間として人間の子供たちの幸せの為に努めたい」クロースはまずおもちゃを作り始めた…クロースがなぜサンタクロースと呼ばれるようになったのか、なぜクリスマスイブにおもちゃを配るようになったのか、沢山のなぜの答えがここにある♪ほっこりと心が温かくなる素敵な本♡2020/12/20
優希
54
サンタクロース物語ですが、とても愛らしいです。妖精に育てられることから夢がありますね。だからこそクロースは、厳しい中にいる子どもたちに夢を配ろうとしたのだと思いました。子供たちへのプレゼントのような本ですね。2023/05/06
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