内容説明
忠実な工作員の兄がテロリストに?米国大統領特使デギオンに信じがたい情報が飛び込んできた。東南アジアのモハン沖合にある巨大石油掘削施設“オベリスク”を、人質を取った兄が占拠したらしい。兄の目的は何なのか。ギデオンは兄と交渉するため急遽現場に向かうが…。「X‐ファイル」「24」のプロデューサーがそのテクニックを縦横に駆使して贈る超大型ノンストップ・スリラー。
著者等紹介
ゴードン,ハワード[ゴードン,ハワード][Gordon,Howard]
1961年、米国ニューヨーク州生れ。1984年プリンストン大学を卒業後、ロサンゼルスに移りテレビ業界に入る。今では20年以上のキャリアを持つベテランで、大ヒット・シリーズ「X‐ファイル」や「24」のプロデューサーを務めた。『オベリスク』で作家デビューを果たす。現在は妻と三人の子供と共にロサンゼルス在住
横山啓明[ヨコヤマヒロアキ]
1956年北海道生れ。早稲田大学文学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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氷柱
7
321作目。5月4日から。タイトルが遊戯王に出てくる神のカードと同名であったので何となく手に取ってみた。初の海外アクションサスペンス。著者が大ヒットスリラードラマのプロデューサーということもあり、手に汗握るドキドキが止まらない作品であった。勇気と知性のあるタフな主人公が目の前に立ちはだかる壁を次々と打ち砕いていく爽快な作品。時にはピンチに陥ることもあるけれど度胸と運で乗り切っていく様が心地良い。仕掛けも蓋を開けてみればベタであることがわかるが、それが良い。2017/05/06
永田 誠治
2
スリリング・アクション小説『オベリスク』(H・ゴードン/新潮文庫)を読んだ。予想外の面白さで一気に読破。著者は『24』のプロデューサーだというから当然か。話はいわゆるダイハード物。海上石油基地をテロリストが占拠する。映画化の際は、アンクル・アールはM・フリーマンにやってほしい。2012/10/08
まうやお
0
主人公の能力・体力が尋常ではなく、舞台設定がしっかりしているだけに、違和感を感じました。テロ行為に対する黒幕の考え方は、今の作品なんだと思わせます。2011/09/02
にゃー
0
テロというより普通に冒険小説っぽかった。後半ガラッと構図が変わるけれども。2011/08/11
しょこ
0
「24」のプロデューサーだけありというか、ダイハードや24などのハリウッド的なストーリーが好きな人向け。話にご都合主義や主人公があまりにパラメータが高い点などツッコミ所はあるもののテンポよく読めた。ただこの話なら前半でなく後半でラスボスを出した方が良かったと思う。 設定や情景、登場人物などの要素が良かっただけに展開の広がりがなく全て想定内におさまってしまったのが残念。訳も読みやすかったし次回作に期待したい☆32011/06/08