新潮文庫
猛き海狼〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 343p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784102177822
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

屈辱に苛まれたうえ、生死の境をさまよったマックスはどうにか危地を脱する。戦功を認められて大尉に昇進した彼は念願のUボート艦長に就任。未熟な乗員を率い、迫りくる敵機と降りそそぐ機雷をかわして北大西洋での哨戒行動を果たした末に、いよいよフロリダ沖へと派遣される。だが、犯してしまった痛恨の誤謬。いまひとたび愛する者のもとへ戻るべく、マックス最後の戦いが始まる。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Coders

2
昔見た映画「Uボート」をもう一度見たくなる。現代のハイテク潜水艦と違って、乗員の体重移動で艦のバランスを取るなどリアルな描写が取材の大切さを感じさせる。2017/10/14

ぶーにゃん@積ん読本解消中

2
仮装巡洋艦からUボート艦長になった主人公は群狼戦術の黄昏れを経験していきます。Uボート乗りは連合軍がレーダーを装備しアクティブソナーを効率的に使用した戦術を採用したことで帰還率が著しく低下していく様子が重苦しく描かれていました。主人公の恋人に対する思いと生への希望が東部戦線帰りの国防軍将校との虚無感と対比して本編にすごいリアリティを与えていました。2011/01/18

うたまる

1
第二次大戦当時のドイツの、戦地だけでなく都市部の暮しまで精緻に描いた記録文学ともいえる良作。それだけに上巻の日本兵への擬装(というか子連れ狼コスプレ)だけが意味不明で残念。その点、まだまだ本朝吉村昭には及ばない。「マレートなら、自分が殺戮者ではなく戦士であることを理解してくれるにちがいない。両者には歴然とした違いがあるはずだ」……残念ながら第二次大戦は殺戮の応酬であり、より冷酷に大量に非戦闘員を虐殺できた方が有利となった。その点、根っからのレイシストである英米が勝者となったのは当然の帰結と言える。2012/06/20

あきひと

0
多くの取材を経て書かれたとのことで、ドイツ海軍の若き士官を通して凄まじい戦闘シーンや作戦行動をリアルに描いている。同時に主人公が人として成長していく様がありありと読み取れる読み応えのある作品でした。非常に読み易い文章です。2016/06/18

mdsch23

0
ドイツ海軍士官がアドミラル・グラフ・シューペ、仮想巡洋艦の士官を経てUボート艦長として一大消耗戦に巻き込まれていく作品。米国作家がドイツ海軍士官の視点で描いた事もさることながら、主人公とヒロインの視点で描がかれたベルリンやキール、ロリアンといったドイツ側都市の様相が精緻に描かれている点が秀逸。また米国捕虜編での米軍や人種差別問題への言及も率直にされている点は好感が持てました。2010/12/05

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