新潮文庫
ぼくとペダルと始まりの旅

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  • サイズ 文庫判/ページ数 651p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784102177419
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

スミシー・アイド、独身、体重126キロ。仕事は退屈、酒とジャンクフードにまみれ、オタクで半分ひきこもり。突然の事故で両親を失くし、さらに父の遺品の中から現れたのは、消息不明だった姉の死亡通知。天涯孤独になったスミシーは、姉の眠るLAへと、自転車を漕ぎ出す。大陸横断旅行の行方は。後悔ばかりの人生は逆転できるのか。魂を揺るがす感動の物語。

著者等紹介

マクラーティ,ロン[マクラーティ,ロン][McLarty,Ron]
1947年米国ロード・アイランド州プロビデンス生れ。’70年代前半に作家を目指してニューヨークへ。小説・戯曲などの執筆に励む傍ら、役者稼業で生計を立てる。主な出演ドラマに『ロー・アンド・オーダー』『セックス・アンド・ザ・シティ』など。2004年に『ぼくとペダルと始まりの旅』で作家デビュー。現在もニユーヨーク在住

森田義信[モリタヨシノブ]
1959年福岡県生れ。大学卒業後、編集プロダクション勤務を経て翻訳家・文筆家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こまごめ

22
目的も無くアルコールにどっぷり浸かっていたスミシーは突然両親を交通事故で失うと同時に失踪していた姉のベサニーがロサンジェルスで死亡していた事を知る。彼は唐突に自転車にまたがりアメリカ横断自転車の旅に出ることになるのだった。 スミシーは旅の道中、理不尽な目に何度もあいますが、それでも彼は人を信じ優しくあろうとするのをやめない姿勢に何度も涙がこぼれました。僕も人に優しくありたいなと、そしていつだって人生をやり直していいのだと物語を通して何度も学んでいます。またしばらくしたら、スミシーと一緒に旅に出ます。2022/10/30

あつひめ

16
もしも翻訳する前のものを読めたら、作家さんの本当に伝えたい言葉や思いが届くのかもしれない。外国の言葉のニュアンスと日本人が好むニュアンスとの微妙な違いがあるのかもしれないから。私は日本語以外は読めないからとっても残念。俳優業と作家業・・・目に見えない部分から何かを生み出し、誰かに伝えるということで新しい一歩、変化のある一歩を自転車のペダルを踏み込むように生活の中心にしているのかもしれない。自転車で横断する大陸はどんな景色が見えるだろう・・・そんな細かな描写がほしかった気がする。2011/04/03

Porco

11
独身で玩具工場の検品係をしている43歳の太った男性主人公が、同時に家族全員(両親と姉)を亡くしたことをきっかけに、自転車でアメリカを横断する話。旅をしながら人生を振り返る。案外こういう話が好きなのだと気づきました。2015/09/28

シャム

7
冒頭から両親が亡くなり、ベサニーの病気の話があってとっても鬱展開だったが僕が自転車でアメリカを旅する事で様々な人と出会い、色々な話を聞いて行くうちに、道が見えてくる。暗いけど明るい、まさに人生と同じ。こういう話が好きだ。2018/11/29

ケン五

7
こんなロードノベルは、とってもアメリカ的。誰かを助けたのに、殴られたり、撃たれたり、そんなこと日本じゃ考えられない。さえない中年オトコが自転車に乗って大陸横断なんて夢がありすぎ。こんな風に人生の何かを大きく変えてみたいってこと、あるなー。2010/12/25

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